厚手のコートの中に日だまりを抱いた人達が
真冬のスクランブル交差点に流れ込んでくる。
雑踏に逆流して歩きながら
私はどんなツラガマエをしているのだろう。
一人で進む清々しさに
凍えた頬と唇が
ほころんでいればいいのだけれど。