最近テレビを見ていると
つくづく敬語が乱れてるな~と感じる。
ニュース、とまでは言わないが、例えばコメンテーターとして出演しているような人達が
「お亡くなりになられる」だの
「おっしゃられる」だのと
平気で発言している。
かく言う私も正しい日本語を使えない一人なので
偉そうなことは言えないが
仮にも公共の電波を使って人様のありように意見を述べ、それでギャラをもらっている人達や
脚本があるドラマで台詞を言っているはずの俳優が
基本中の基本のような敬語をシタリ顔で堂々と間違えて使っているのを聞くと
なんだか下手くそな踊りを自信たっぶりに見せられているような不快感にみまわれてしまう。

一方
ここ何日か、久々にある友人と連絡をとりあわなくてはならない機会があって
電話やメールでいろいろと話をしたのだが
元々聡明な彼女のこと
聞くべきことは聞き、話すべきことは端的に話す、という感じで、話が速やかに進行する心地よさに加えて
事が一つ片付くたび
「ありがとう」とごく自然に言う彼女がとても清々しく、素敵な女性に思えた。
言うべき時に言うべき言葉を正しく美しく言える、というのは
何でもないことのようだが
本当にカッコイイと思う。
それだけ私も含めて言葉を粗末にしている人が多いということなのかもしれない。
それどころか先日会った知人など
「人に謝る、とか絶対に嫌だから、何かあやまらなくちゃならないような時には連絡をバックレちゃうんだ~」と言って、愉快そうに笑っていた。
そういう人に限って
人様から感謝されなかったり
ちゃんと謝ってもらえなかったりすると
人一倍気分を害すようで。
なんだかカッコワルイなぁ・・と
自戒もこめてつくづく思う。
たかが言葉、されど言葉。
心のこもってない上っ面だけの言葉ほど虚しく、気分の悪いものもないが
正しい日本語を適時にかつ心をこめて美しく話せる人は
やはり人として心から尊敬する。