坂本冬美さんの【夜桜お七】という歌に
いつまで待っても来ぬ人と死んだ人とは同じこと、という歌詞がある。

先日私は
私にとってかつて縁あった人のお誕生日をすっかり忘れていて
今日になって
あ、そう言えば、と思い出した。

その人にとって意味ある日や大切な事柄が
私にとってはそうではなくなっていく。

誰かの心の中で
誰かの存在が消えてなくなる。

そしてもし
その誰かが永遠に忘れ去られ
思い出される時が来ないとしたら
その消された誰かは
どこへ行くのだろう。

誰かが確かに存在したことを
自分の記憶から永遠に葬り去ってしまった心の風景は
ふと思い出す瞬間がないかぎり
それはそれで安らかなものなのだろうか。

誰かが本当に死んでしまうことと
リンクしそうで絶対に交わることのない
パラレルな空間に閉じ込められたような
そんな感覚が心に巣食っている。

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