君が来てから
「愛してるよ」という言葉が
少しだけ粗末になった。

例えば
気のおけない友人とかわす朝一番の挨拶のように
「おはよう」くらいの気軽さで
「いい天気だね」くらいの心地よさで
あたりまえに口をつく普通の言葉になった。

記念日に使う『取扱い注意』のバカラではなく
起き抜けのコーヒーを飲むお気に入りのマグカップのように
命がけの言葉でも
ココイチバンの言葉でもなく
一山いくら、のバーゲンセールのような言葉になった。

何度でもいくらでも
パステルカラーの音符が列をなして口元からこぼれていくように
「愛してるよ」と言わずにいられなくなった。

君が来てから

「愛してるよ」という言葉が

一呼吸ごとの空気のようになった。

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