Sさん、リサイタル間近。

ポール・ニューマンだったか誰だったか
部屋のドアを開けるシーンの撮影で
ポケットからキーを取出し鍵穴に差し込む際
あえて利き腕ではないほうの手を使ったそうな。
おぼつかないほうの手で繊細な作業をするというのは
たまらなくセクシーに見えるから、ということらしいが
わかるような気がする。

さてお弟子さんのSさんは
最近この〈利き腕じゃないほうの手〉を使う振りに苦労しているようである
日本舞踊の場合は
〈おぼつかなさがセクシー〉などとは言ってもらえないのだから
稽古あるのみ、だろう
ところでSさんは芸大出身の声楽家
もうすぐ初のリサイタルを開催することになっている。
普段はどちらかというと物静かで落ち着いた雰囲気のある人で
会話する声も決して大きくはない(が、内容はやたら面白い。余談だが。)。
この人のどこにオーケストラピットを突き抜けて客席までストレートに響いてくるあの声量が秘められているのだろう・・と思ってしまう。
私はリサイタル当日どうしても都合がつかず
まったくもって残念ながら伺うことができないのだが
S
さんのことだから
きっときっとお客様の心に届く素敵なリサイタルにするにちがいない。
Sさん、どうぞ体調を万全に整えてがんばってくださいね
そして自らもリサイタルを楽しんできてください

コメント

  1. allegrettoの飼い主 より:

    声楽家(演奏家)の方の声(楽器の音)がホールの隅々まで届くのはよく通る発声方法(演奏方法)だとよく伺います。
    リサイタルの開催には大変なご苦労があると思いますがご成功をお祈り致します。

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