約束。

日常のふとした隙間に
あなたとの『約束』の破片が見え隠れする。

生きていくには必要だった
人としての適当な垢を払い忘れているうち

私も少しずつ
『約束』を忘れていった。

遠い昔
私は何を約束したのだろう。
どんな契約をあなたと交わしたのだろう。

今ではもう思い出すこともできないけど

なにものにも変えがたい大切な存在が
奇跡のような出逢いが

『約束』の在処を密やかに主張してくる。

いとおしい温もりの
たまらないなつかしさに
記憶から取り残された優しい契約を
ぼんやりと探っている。

コメント

  1. kinsuimi より:

    ごんたさん、こんにちは!
    30年前のお師匠様の言葉をずっと胸に秘められて、それを果たしに戻られたとのこと、なんて素敵な話でしょう!!
    きっときっと、そのお師匠様も喜んでいらっしゃると思います。
    自分が何かひとつ事をやりとげた時に、
    それを知らせてほしい、と思ってくれる人や、
    一緒なって喜んでくれる人がいる、というのは本当に素敵なことだと思います。
    頑張ってくださいね!!
    錦吾先生はごんたさんがどなたか、というのはおわかりになってません(^.^)。『わからないのがきっといいんだよな(^O^)』とおっしゃって、愉快そうに笑っていらっしゃいました。

  2. ごんた より:

    こんばんは。約束…色んな意味にも取れ、なかなか哲学的で、ふーむ…
    実は、私が現在日舞の道の端っこに戻りましたのも、遠い昔の、子ども時代の師匠との、わずかに話した言葉を三十年間忘れられなかったからです…お名前取りに行く?って、一言。母も知りません。すでに亡くなられて久しいのですが、ずっと心に引っ掛かって…果たしに戻りました。
    全く違うお話なのでしょうが、ふと重なりました。
    錦吾先生、先月末にご挨拶だけさせていただきましたが、多分、ごんたと私とは一致していないと思います(そう願っています)レスを拝見して、思わずひぇ~っ!!と叫んでしまいました…

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