君は時々
そんな顔をするね。
何もわからないまま生きる私を
そしてきっと
何もわからないまま死んでいくだろう私を
憐れむような
愛おしむような
そんな顔をするね。
そんな時の君は
生き様が深いしわに刻まれた老人のようにも
碧みがかった真っさらの瞳をした赤ん坊のようにも見える。
私は君をうんと愛しているし
君もきっとそうでいてくれてるのだろうけど
君の愛し方は
私のとはちょっと違うのかもしれないね。
小さな身体に大きな宇宙を受け入れて生きている君の瞳には
かわいそうでかわいい生き物として
私がうつっているんだろうね。
パソコンの変換キーを叩いている私の横で
言葉すらもたないまま神様と文通している君が
また
あの顔で私を見つめると
退屈そうに
あくびをした。
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