某問題についての与野党攻防を国会中継で見た。

議論を聞いていると、決してその方面に明るい方ではない私からしても、ところどころで主張がかみ合っていない、と感じる。

私なりに、こちらの言い分を理解できる・理解できない、とかの問題ではなく

相手から訊かれたことにあえて(?)答えてないような

まどろっこしくて、混乱していて、

主張の是非はともかく

そのかみ合わなさにイラッとしてしまう。

これも論戦における戦略なのだろうか。

 

ところで踊りの間を「あえてズラす」、「あえてハズす」というのは、よくあることで

名人と言われる先人達の舞台を拝見すると

その工夫や見せ方の素晴らしさに、いい意味で心乱される。

全部が全部正しい間にはまっていても当たり前の踊りになってしまうし

だからといって、なんでもかんでも間をハズしすぎても、またハズし方を間違えてもよろしくない。

捨てたり拾ったり

つかんだり離したり

じらしたり仕掛けたり…

演目にもよるが、心を揺さぶられる素敵な工夫が散りばめられた踊りに出会うと

もう最高に幸せな気分になってしまう。

 

国会の論議であえてハズされるのは、たとえ戦略であったとしてもなんだかスッキリしないが

「踊り」という場では

緩急自在で、解き放たれた表現を

あぁいいなぁ…、あんなふうに踊れたらいいなぁ…と思う。

 

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