私は占いをみてもらうのがあまり好きではない。
いいことは信じないし
反対に嫌なことを言われるとそれで頭がいっぱいになってしまうからだ。
まさしくノミの心臓だが
先日たまたまある方に
昨年はもうそれ以下は絶対にない、というくらい良くない年まわりでしたが、よく乗り越えましたね、今年から上がるばかりですよ、と言っていただき
私にしては珍しく
ものすごく納得してしまった。
その話をしてくださった方の、信頼できるお人柄やご人徳によるところもあるだろうが
良くなるかどうかはともかく、確かに昨年は人間関係に関してはかなりハードな年だったと思う。
自分のことは思いっきり棚上げであえて言わせてもらえれば
何か大きな山や壁にぶつかった時
その人の今まで見えなかった我田引水っぶりが前面に浮き出てきて
ただただ唖然としたこともあったし
あまりの身勝手さや理解力のなさに
後々まで尾を引く嫌な思いや、とんでもない迷惑をかけられ
さらに
あきらかに自分に非があり
そのせいでそういうトラブルになっている、ということを知った上で
それでも
自らのプライドを守るためなのか
意地になって絶対に謝らない、という態度でいつづける相手に
怒りを通り越して癒えないほどの傷になったこともあった。
が、私の立場から見た耐えがたい怒りや苦痛も
立場を変えればおのおのの違った主張があり
気がついてないだけで同じようなことを私もしてしまったのかもしれないし
お互い様、の部分があるのが人間関係だろう。
あれもこれも
全ては私自身の不徳のいたすところであり
自ら招いたことであるのは間違いない。
どうしても溶けない行き違いや誤解であるならば
残念ながらそもそもその人間関係は自然淘汰されるべきものであったのだろうと思うし
時がたってお互いの心が歩み寄ることがあれば
より強固な繋がりになっていくのかもしれない。
だから
その部分におけるわだかまりというのは
今は流れのままに、と思えるようにはなったのだが
本当にゾッとしたのは
そういうややこしい人間関係の最中にある時
必ず一人はいる、当事者ではない『引っかき回し屋』の存在だった。
事をよく理解してないにもかかわらず
その場その場で
余計な、しかも正確さのかけらもない情報を流すことに喜びを感じる輩。
何かの腹積もりがあって、意識してやっているなら
その心根のどす黒さにゾッとするし
無意識であるならその幼稚さに驚くばかり。
そんなゴミのような情報に左右されるほうもされるほうなのだから
振り回されずに、ちゃんと自分の目で見、耳で聞いたことで判断していこう、と
自分自身に言い聞かせるようにしてくぐり抜けてはきたが
そもそもそんなに人間ができていない私のこと、
感情のコントロールができない時には
そんなゴミについ心を掻き乱され
疑心暗鬼のかたまりになっていったことが多々あったように思う。
これこそがまさに私の不徳のいたすところ、なのだが
少し落ち着いてみて思うのは
自分の未熟さゆえに
これからもいろんな人間関係の壁に押しつぶされそうになることがあるかもしれないが
少なくとも他人のトラブルに嬉々として参加したがるような輩にだけは
成り下がらないようにしたい、ということだ。
その人がトラブルの最中にある人間を心配し、誠意を持って語りかけているかどうかもわからないほど
私も、また私のまわりの人間も若くはない。
意識的にせよ、無意識的にせよ
そういう輩の他人に対する不遜さこそ
淘汰されていくべきものだと思う。
今年から上がるばかり、という占いを
(ノミの)心の底から信じたいと思う節分。
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