最近テレビを見ていて
自分がやたら気が短くなったなぁ、と思う。
番組の間に入るコマーシャルがとにかく長ったらしく感じるのだ。
以前はコマーシャルそのものにも興味があったりしたのだが
最近はお弟子さんや自分の友人が出ているコマーシャル(←これはそれこそビデオに撮って見たい、くらいの勢いで応援してしまう)以外は
確実にトイレタイムになるか
またはコマーシャルの間中ザッピングを繰り返しているかのどちらかだ。
とにかくコマーシャルの間が待てない。
早く、早く、と思ってしまう。
といって
では先の展開を一刻も早く見たい、と思う程その番組にはまっているか、というと
そうでもない(場合が多い)。
思うにこれは
テレビで放映されたドラマやドキュメンタリーが
すぐにDVD化され
コマーシャルや予告なしにいっきに見られる楽しさ、快適さを知ってしまったためではないか。
集中して見ることが当たり前になってしまうと
コマーシャルでブツキリにされながら見るのは
いかにももどかしい。
ここぞ、というところでコマーシャルを入れ、より期待感を膨らませよう、という狙いはわかるのだが
最近は期待感を通り越して
微妙な不快感を持ってしまう。
慣れ、というのは恐ろしい。
いつの間にこんなに気が短くなったのかしら・・。
昔はコロンボ役で有名なピーター・フォークがバーテンのいでたちをして出ていたサントリーのコマーシャルや
銀髪・着物姿の廩とした感じの初老の女性が軒先で雨宿りをしているところへ
豊川悦司さんがやはり雨宿りで飛込んできて
隣り合ったまましばらく無言が続き
ふとタバコを吸おうとして火がないことに気付いた豊川さんに
その渋い女性がやはり無言のままそっとライターで火を差し出す、という
最後まで雨の音のみが響いていたJTのコマーシャルや
映画を見ているかのような鮮明で美しい画面がカッコよかった缶コーヒーのFireのコマーシャルなどなど
コマーシャルを見たくてテレビのスイッチを入れる、ということもあったのだけど。
だいたいそんなにコマーシャルがもどかしく感じるならそもそも番組を見なきゃいいんですけどね・・。