2023年 6月 の投稿一覧

今月の銀次くん・3。

しっぽ なら ずっと にぎってても ゆるしてあげる。ぎんじ。

ソファに並んで、一緒にビデオを見てます。

雨。

東京は梅雨真っ只中。
傘で荷物がひとつ増える、雨用のコートで蒸し暑い、何かと予定通りにことが進まない、もうとにかく私の苦手な季節だ。

ところで、7月に踊る演目のタイトル「五月雨」とは
陰暦(旧暦)の5月にしとしと降る雨こと
つまり、今で言う「梅雨」のことを指す。
であるなら
蒸し暑いだの苦手だのブツブツ言っている場合ではなくて
この季節に「五月雨」を勉強できることに感謝し
雨模様の空を見上げながら和傘のさし方のひとつも研究するのが、舞踊家としてのあるべき姿というものだろう。

私はコテコテの雨女(そんなものがあるのか?)らしく、とにかくよく雨に見舞われる。
雨に好かれている(?)だけあって
私も雨の日の雑事が苦手なだけで、雨の風情そのものが嫌いなわけではない。
日常的に寝付きが悪くて眠りが浅いため、睡眠導入用の大雨のBGMにお世話になることもしばしばある。
自分の部屋や稽古場に飾っているのも、小村雪岱や川瀬巴水による雨や傘が描かれた作品が多い。

この季節をうっとおしがっていてはなんだか申し訳ないというもの。
梅雨バンザイ!!

今月の銀次くん・2。

上弦(下弦?)の月。

顔さえ突っ込んでおけば完璧、と思っているらしい…。

明け方の夢。

明け方、久々に亡くなった母の夢を見た。

自転車でちょっと遠くのスーパーまで買い物に行ってくる、と言う。
わかった、と母を送り出したあと
私も夕方から出かける用があるので、あのスーパーだと母が帰宅するころには私はいないな、ちょうどすれ違いくらいかな、などと思いながら
家中のブラインドやカーテンを閉めてまわっている。

ふと

何の脈略もなく、母は先に出かけた父と待ち合わせをしているのではないかな、と思いはじめる。

次の瞬間場面は飛んで、なぜか私はもう母には二度と会えないんだろうな、と思っている。

いじわるでヒステリックで見栄っぱりで、娘の将来についてなど、興味もなければ責任も感じていなかった母。
が、同時に本能的な(?)情にあふれてもいた母。
自分で自分をどう扱っていいのか、生きている間中答えを出せなかった母。
時折びっくりするほど怯えた目をしていた母。

夢の中で、私は(意外にも)そんな母を(そんな母でも)好きなのかもしれない、と思っている。

そのあたりで目が覚めた。

家族や銀次くんの眠りが一番深い時間。
寝息に癒され、安心した朝。