かなり遅くなりましたが(>_<)、創作自由市場が無事終了しました。
今回は2010年に創った作品【月を盗んだ鬼】を再演させていただきました。ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。
未熟ながらも何度も何度もいろんな作品を創ってきて(と言ってもまだまだ浅い年月でしかありませんが)、今回改めて強く感じたことがいくつかありました。
そのうちのひとつが、当たり前と言えば当たり前のことではありますが、「自分の創った作品を大切に思い、愛していくことの大変さと楽しさ」でした。
【月を盗んだ鬼】での、女の紅いアザはどこからヒントを得たのか、という質問をたくさんいただきましたが、どこからでもなく、「女の抱える心の闇の具象として最もシンボリックなもの」を考えていく過程での、ふとした発想でした。
その闇を抱える女を『演じること』に徹底してこだわり抜こう、として創った作品でした。
今回の稽古期間中、その女を通して踊ると、たった一回でいろんな意味でかなり疲弊してしまい、そのうち自分の作品でありながら作品そのものが手に負えない生き物のように思えてきて、本番まで作品と(なのか、その女となのか?)向き合ってただただボーッと座っている、ということが何度もありました。
これは初演ではなかったことであり、再演だからこそ感じたこと、気づいたことのひとつでした。
もちろん、単純に私自身の未熟さ故での現象、とは思います。
が、どんな稚拙な作品であっても、作品はやはり息をしている生き物であるようにも思うのです。
今回は、その生き物を愛し・育てていくことの大変さ、難しさ、そして若干の楽しさを強く感じた公演だったように思います。
いまさらのような話になってしまいましたが、自分なりにいろいろ考え、感じたことを今後の作品創りに生かせればいいなぁ、と思っています。
そして韓国公演もおかげさまで無事終了しました。
韓国での様子も近々アップさせていただきます!
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