あさぎ色に紺色のボカシが入っている紗の着物を着て
青山のスターバックスに行った。

注文をして

いかにも今風のアルバイトとおぼしき若い女の子の店員さんに代金を渡そうとした時

突然彼女が思いきったように

《あの、あの、綺麗な着物ですね!》と話しかけてきた。

私はこんな時

本当に本当に嬉しい、と思う。

およそ着物というものからはもっとも遠いところにいる、と思われるような世代、風貌(←手足がスラリと長く、子供の頃から椅子の生活があたりまえだったのだろう、という意味です)の若い女の子達が

なーんとなくでもいいから

着物ってちょっといいな、と思ってくれることが

とにかく嬉しくて仕方ない。

日本人の着物離れ、みたいなことが最近よく言われるが

なんかよくわかんないけど、

着るの大変そうだけど、

でもやっぱり着物って綺麗だな、と

理屈抜きで素直に感じてくれる若い女性がいるかぎり

まだまだ大丈夫!!(←何が大丈夫なのかわからないが)と思ってしまうのだ。