毎年いただく年賀状がとても素敵で、いつからかその方からのお葉書が楽しみになっている。

「笑門来福」など、お正月にふさわしいおめでたい言葉が
闊達、且つ、どこかユーモアを感じさせるタッチの毛筆で
のびのびと、ハガキいっぱいに書かれている。
そしてこれまた楽しい落款とともに、必ずご自身のひと言も添えてくださる。
その方のお立場やお仕事を思うと
相当にお忙しいだろう、ということは容易に想像できるが
どうやってこんな年賀状を書く時間をひねり出しておられるのだろう…と思う。
寒く、澄んだ空気の新年の朝
ポストから年賀状の束を引き出し
冷たくなった手で一枚一枚年賀状を読んでいく中にその方の福々しい筆を見つけると
あぁ、新しい一年もきっと楽しくなるなぁ…と感じる。
いまや「年賀状の意味は生存証明のみ」などと言われてしまうこともあるが
こんな素敵な思いを一年の初日に抱かせてくれる年賀状は値千金だと思う。
感謝。

 

※東京都「アートにエールを!」サイトにて

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