ごめんね。
君とかわした大切な約束を
私は忘れてしまっていた。
何度でも
どんな形でも
必ず必ずまた会おうね、って言ったのに
君とまた会うためなら
次の神様との契約が
どんなに理不尽なものになったってかまわないからね、って言ったのに
私はあきれるほど新鮮に
あきれるほど無邪気に
君を大好きになってしまっていた。
初めて手にした君という宝物を前に
すっかり有頂天になった私に抱きしめられるたび
君はきっと
小さなため息をついていたんだろう。
ごめんね。
どんなに優しい思い出も
どんなに深い約束も
人生の「アガリ」にはひとつ残らず神様に返すのが
人間の大人の決まりだから。
でも
くやしいけど
はがゆいけど
どうしたって人間の大人にしかなれない忘れんぼの私だけど
幾重もの魂を抱いて愛し続けてくれている君に
絶対に絶対に負けないくらいたくさんの「大好き」を
「今の私」だけであげられる自信はあるんだよ。
ハチ、今年もただひたすらに
健やかに。
幸せに。
お誕生日
おめでとう。
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