一年間ありがとうございました。
皆さまよいお年をおむかえください。
2007年 12月 の投稿一覧
あれ?
以前も書いたが私は傘嫌いの雨女。
傘を持ってウロウロするうっとーしさよりは
春雨じゃなくても《濡れて参ろう》を選んでしまうタイプだ(もちろん着物じゃ無理だが)。
こんなことじゃいけない、と
それまで全くなんのこだわりも趣味もなかった傘をいくつものショップで見て回り
さんざん吟味した末
アホらしいくらい値段の高い傘(←この言い方がすでにこだわりを持ってない証拠)を買ったり
友人から《これならきっと持ち歩きたくなるから》と
某高級ブランドの傘をいただいたりしたこともあったのだが
どちらも持ち歩いた初日にどこかに置き忘れてなくしてしまった。
とにかく傘というものに関しては
私の中では存在感が全くない(というより存在を受け入れたくないらしい)。
そのわりにやたら雨に見舞われるので
我が家には出先で買ったビニール傘がゴロゴロしている。
そんな私が
《今日は夕方から大荒れの天気》と聞いて
めずらしく雨具を持ち、草履も雨用のものにし
つまり雨の準備万端で朝家を出た。
が
稽古が終わり帰途についてる今になっても
一滴も降ってこない。
雨用の草履が浮く浮く・・。
丸の内のイルミネーション。
丸の内のイルミネーションは
色とりどりの生花に光を当てたもの。
キンキラの派手さはないけど
キュートで甘い感じがしました。
丸の内のイルミネーション・2。
ところで久々に丸ビルの某フランチレストランを訪れたのですが
そういえばこのお店は先日話題になったミシュランで☆をもらっていました。
ミシュランに関してはちょっとナナメに見ていたのですが
自分が知っているお店が評価されたとなると
ちょっとだけ見方がやさしくなっちゃったりします。
アンサンブル・クラルテ。
1987年にNHK交響楽団の現役メンバーとピアニストの6人で結成された
アンサンブル・クラルテのCDが届きました。
弦5部+ピアノの編成で
クラシックの他に唱歌や民謡なども聞かせてくれる
親しみやすくて優しい1枚。
楽しくて気持よくて
あっという間に全曲終わっちゃった、というのが正直な感想。
私のようにクラシックはまだまだ初心者、という人にもおすすめです。
ところで届いたのはクリスマスの夜。
横山サンタさん、アレグレットの飼い主さん、ありがとうございました!!
今日の稽古場から。
ふ~。
心をひっかくような思い
それが些末なことでも
重くのしかかってくるようなことでも
全ては少しでもいい踊りが踊れるようになることで解決する、と
または
それでしか解決できない、と
思う、あるいは思いたい。
シンプルだけど
未熟者にとっては大変だなぁ。
それとも
大変だけど
シンプルなのかなぁ。
かわら版終了!
今日で日本舞踊協会東京支部の機関紙《かわら版》の編集会議も終了。
あとは新年に発行されるのを待つだけになりました。
城南ブロックの編集委員三人で(ちよっとピンボケですが)。
半年間、おつかれさまでした!
いねむりタクシー。
稽古の帰りあまり体調がよくなかったのでタクシーに乗った。
すると運転手さんが運転をしながら腕まくりし
片方の手でもう一方の腕の肘あたりをガリガリ掻き
また手を変えて違う方の腕を掻き、というのをくりかえしはじめた。
タクシーを停めて乗り込んだ時
この寒い中窓を全開で走らせていたため車内は外と同じくらい寒く
すぐに窓を閉めてもらったのだが
そのへんからすでになんとなく変なタクシーだなぁとは思っていた。
そのうち眉間をゴシゴシこすりはじめ
ついに信号停車の短い間目を閉じてしまった。
そしてあろうことか一瞬舟まで漕いでくれた。
あまりの光景に我が目を疑った。
その場で降りようと思った瞬間発車し
即停めてもらうか
家までもうすぐだし体調もよくないしこのまま降りずに《ご気分でも悪いのですか?》とでも声をかけるか
迷っているうちに結局自宅までたどりついてしまった。
最近は風邪をひいてゲホゲホ咳をしているのにマスクもしない運転手さんや
後ろの席がくつろげない程運転席のシートをさげてしまっている運転手さんもいるらしいが
今回のいねむりはそれとはレベルが違う。
マナーうんぬんの話ではない。
無事に降りたあとでことの重大さに気付いた。
ハチ、目が・・。
ハチ、左足が・・。
感謝。
気持ちがテンパって
ラッシュアワーの満員電車のように心がパンパンになっている時
気のおけない友人から
そんな気持ちをさりげなく解きほぐしてくれるようなやさしいメールが届いた。
乾いたスポンジが水を吸うように心がいっきにやわらかくなった。
そんな小さな出来事がうれしかった一日。
今週の猫川柳。
あきらめて
パパは新聞
駅で買い
かくいう私も
出掛けようと着物に着替えている時
どうしてもどうしても腰ひもにまとわりついてくるハチに根負けして
急遽洋服にしてバタバタと家を出たことがある。
え!もしかして私も・・?
うすうす感づいてはいたが
どうしても認めたくなくて
《鼻風邪》と思い込もうと悪あがきをしていたのだけれど
どうやらプチ花粉症デビューをしてしまってるらしい・・。
花粉症道(?)を極めているお弟子さんのSさんによると
花粉症の原因になる何かは春先に限らず一年中飛んでいるそうで
冬だから花粉症であるはずがない、というのは違うそうだ。
そう言われてここ2、3年の自分の歴史を振り返ると
恐ろしいことにものすごく納得できる・・。
あぁ、私だけは花粉症になんかならないと思っていたのにぃぃぃ。
なぜかちょっとだけうれしそうなSさんの顔が目に浮かぶ・・。
うんざり・・。
くだらない嘘をついたり
ご都合本意の逃げに入っている人を目の前にして
その嘘や逃げに気付かないふりをしている自分にうんざりする。
というより気付かないふりをしなければならないその場の状況や
嘘をついている相手を直視することが嫌いな自分の性格にうんざりしているのかもしれない。
さらに
少なからずの悪意や皮肉が込められた言葉にも気付かないふりをしている自分。
《私はとても気を悪くしています》というアビールより
陳腐でお手軽な友好と平和を選択している自分。
それを《大人の対応》と呼んで言い訳している自分。
あまりにもあまりにもくだらない嘘をついている本人はどんなふうに思うのだろう。
うまくごまかせた、とほっとするのか
ちょろいもんだと思うのか。
それともそんな意識すらないのか。
嘘や逃げや悪意に気付かない様子の私は
さぞ愚鈍に見えていることだろう。
安っぽくねじれた空気が幾重にも重なったようなつまらないやりとりは
自分自身も含めてうんざりする。
第九。
ある日ある時。
高校1年生くらいまでピアノを習っていた。
小学生の頃だったか
バイエルを卒業してソナチネに入り
右手の指を細かく使って弾かなければならない曲のレッスンを始めて
しばらくたったある日
なぜか突然
それまでさんざん苦労していた
その曲の一番難しい箇所を
一度もつまずくことなく完璧に(?)弾けてしまった。
当時のピアノの先生が思わず
《なんだかキツネにつままれたみたいだから、もう一回弾いてみてくれる?》
という
(聞きようによっては若干失礼な)本音をもらしたほどだった。
が、まぐれではなかった証拠に
それ以降は何度やっても気持よく指が動き
その曲は私の得意なもののひとつになった。
もちろんその日のレッスンの前に自分でも練習していたのだが
難関箇所を克服すべく特別やっきになってやった覚えはなかった。
だからその時《なんとなく突然に》できてしまったことには
先生よりむしろ私自身のほうがキョトンとしてしまっていた。
未熟ながらも人様に日本舞踊を教えていて
叫びそうになるくらいうれしい瞬間がある。
お弟子さん達がそれぞれ
ある日突然
昨日までできないでいたことが
まるで何年も前からそうしていたかのように
ごくごく自然にできるようになる
その瞬間の目撃者(?)になれた時だ。
たいていは踊っているお弟子さん本人は気がついてないことが多い。
それくらい自然に
そして確実に身についた美しい動きであり表現なのだろう。
どんな習い事でもそうだと思うが
日本舞踊も
日々の稽古で細かく丁寧に小返ししながら
着実に修得していく技術もあれば
長い時間をかけていろんな曲をたくさん稽古しているうちに
ある日ある時
ふと気がつくと
いつのまにかできるようになっている動きや表現もある。
そんな《ある日ある時》に立ち会えた時
ああ、まがりなりにも先生をやらせていただいててよかったなぁ・・と思うのだ。
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