〈お詫びして訂正〉。

気象庁が桜の開花予測を見誤ったとの会見があった。
前年九月以降の正時の気温をデータとして予測をするらしいのだが
そのデータそのものに間違いがあったとのこと。
桜の開花時期に合わせてイベントを組んでいたホテルなどの
困惑したインタビューが流れていた。
とは言え内容が内容だけに誤った、といっても
そんな誤りが話題になること自体
〈あーもう春なんだなぁ・・〉というホンワカした後味が残るくらいで
あまり気にもかからなかったが(この誤りで被害を被った方達には申し訳ないが)。

桜の話はともかく
最近のニュース番組を見ていると
〈先程お伝えしたニュースの中で○○というのは◎◎の誤りでした。お詫びして訂正いたします。〉というアナウンスをやたらと耳にする。
ニュースの命は〈正確に、迅速に〉ではないのか。
昨日の、さらにまちがった情報など
もはやニュースとは呼べない。
人のやることなんだからもちろん間違いはある(私など間違いだらけだ)とは思うのだが
それにしても最近この〈お詫びして訂正いたします。〉が多すぎないか。
昭和生まれの私は
〈やっぱNHKのニュースが一番信頼できる。〉と思い込んでいるところがあるのだが
そのNHKですら〈お詫びして訂正〉づいている。
昔からそうだったかなぁ・・、
こんなに〈お詫びして訂正〉オンパレードだったかなぁ・・と思う今日この頃。

ところで舞台
は〈お詫びして訂正〉ができない。
できたらどんなにいいだろう、と思うことはたびたびあるが。
同じ舞台は二度とない。
産まれた瞬間から消えていく、刹那的なものだ。
だからこその美しさがあり、きらめきがある。
そして舞台に立つ方の身としてはそんな舞台がいとおしくもあり
恐くもある。

コメント

  1. madam より:

    おっしゃるとおりです!!
    時代の文化とでも申しましょうか?
    日本の田舎は侮れません。
    東京は吹き溜まりなのかも??
    私、その吹き溜まりで生まれました。
    ギャハ!!

  2. kinsuimi より:

    それはうらやましい!!!昔のお人形って、そう思って見るせいかもしれないけど、ただ物理的に古いだけじゃなくて、なんとなく時代を生き抜いてきた風格みたいなものを感じますよね。

  3. madam より:

    ほんに、おっしゃるとうり!!
    日本は平和過ぎて緊張感が足りなくなって来ているのかも?
    ところで、以前お雛様のお話で「宮殿式」お飾りの事が書いてありましたけれど、つい最近大分の日田と言う町でそのスタイルの古いお雛様を見る機会がありました。後藤家のお雛様で家庭画報にも載ったことがあります。京都の有名な雛人形司二代目大木平蔵(明治末期)の作だとか!たまたま知り合いのご紹介で拝見することが出来ました。昔の物は素晴らしい作りですね!

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