私は小学校入学の際
母の意向で
学区で定められた小学校ではなく
いわゆる越境入学で、子供の足にはかなり遠いと感じる小学校へ通うことになった。
が、入学の条件として
毎朝その遠い小学校の学区内にある私の祖母の家にいったん寄って
そこから通っている、という形をとること、というのかあった(らしい)。
さて通学初日の朝
入学条件を守るべく
私は母に手を引かれ祖母の家までの道を歩いていた。
祖母の家は川沿いの土手の上を行くと近道で
まだあまり人通りのないその土手を
眼下に見える川の流れや春の草花を見ながら行くのは
まるで散歩のようでもあった。
が、突然
なんの前触れもなくなぜか突然
私はたまらなく申し訳ないような思いにとらわれて
つながれた母の手を見、
その上にある母の顎を見上げた。
今母はイライラしはじめている。
これから毎朝私を祖母の家まで送り届けなければならない、
それは母にとってとても面倒なことで、
そのことが母をイラつかせている・・。
母の手を見つめながら
私はそう確信した。
そして後日
その確信はまちがっていなかったとわ
かった。
あの朝土手を歩きながら
母が何かそれらしい言葉や行動を言ったりしたりしたわけではない。
ただ母から発せられる何らかの負のオーラ(みたいなもの)を
私がキャッチしてしまったのだろう。
それを小さかった私は
その時つながっていた手を伝わって
まるで電流のように
母の心の内が私に流れ込んできたように感じたのだと思う。

私は大好きな人や
愛しいと思う子供や動物と
手をつなぐのが好きだ(幼稚園から大学まで共学で女子校経験がないせいか、さすがに同性のお友達とは照れてしまって無理だが)。
腕を組む、のでも肩を組む、のでもなく
手をつなぐ。
つながれた手を通って
あたたかくてやさしいものの行き来が
自由になる。

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