2010年 10月 の投稿一覧

『月を盗んだ鬼』。

11月11日の創作自由市場20回記念公演で
今回は『月を盗んだ鬼』という作品を上演させていただきます。

作品によせてのコメントを一足早くこのブログで掲載します(^.^)。

11月11日、創作自由市場イン【座・高円寺】。
皆様、ぜひおいでくださいね!

『月を盗んだ鬼』

泉の滴は煌めかない。
今宵
月、射さぬ闇だから…。

闇に紛れぬ私のアザ。

私の頬には
くっきりと浮かび上がる
濃い紅いアザがある。

それは
『異形』の印。

人ならぬものの呼吸をするたび
紅い印は熱をもち
鈍く疼きながら
叫び声をあげる。

異形としての生を知らしめる
呪縛の叫び。

煌めかぬ泉水は
熱い叫びを封じ込める。

せめて闇は味方であろうか。

泉の滴は煌めかない。
そして
月、射さぬ
今宵。

カテゴリー:ブログ | コメント(0)

かはら版編集作業。

f940bec3.jpg日本舞踊協会東京支部の機関紙『大江戸かはら版』の編集作業に追われています。

今日も台風の中
菊川流の舞踊家・菊川Hさんと午後いっぱいをかけて
ああでもない、こうでもない、と話し合いながら
原稿と格闘(?)してました。

おかげでやっと第一稿ができあがり

少し先が見えた感じです。
役にたたない応援団のハチも安心したかな?

菊川Hさん、本当にお疲れ様でした!!

カテゴリー:ブログ | コメント(0)

『くろねこのおくりもの』

99f9122b.jpg何度読んでも胸がキュンとして
ウルウルになってしまう大・大好きな絵本『くろねこのおくりもの』。
ショップで何気なく手にとって立ち読みをしたのが最初だったが
どんどん引き込まれていって
最後は人目も憚らずポロポロ泣いてしまった。
と言っても別にたいそうなストーリーでもないのだが

ある日一人で暮らす女性のもとに
一匹の黒猫がやってくる。
黒猫は「お醤油はいりませんか!?」と聞いてくる。
ちょうどその時、女性はお醤油をきらして困っていたところだった。
黒猫は小さな鰹節パック一個でお醤油をあげる、と言う。
取り引きが成立し
黒猫はいせいよく「まいどっ!」と言うと
チラリと女性を振り返り帰っていく。
次の日も、その次の日も
黒猫は女性がちょうどその時欲しいもの(石鹸とか切手とかどれもたいしたものではないが)を持って現れ
鰹節で手を打ち
いせいよく「まいどっ!」と言って帰っていく。
いつの間にか女性の玄関には鰹節パックが常備されるようになったそんなある日
女性はふとどうしようもない孤独感に襲われる。
いたたまれないような思いで布団にくるまっていたその時
玄関のチャイムが鳴る。
ドアをあけると
そこにはいつものいせいのいい黒猫ではなく
恥ずかしそうにうつむいた黒猫が立っている。
やがて黒猫は意を決したように
「あの・・、くろねこはいりませんか・・?」と聞いてくる。
女性はすぐさま鰹節を渡し
そろそろと近寄ってきた黒猫をやさしく抱き上げる。
黒猫は女性の腕の中で
小さな声で嬉しそうに「まいど・・」とつぶやく。

という話だ。

本当にどうってことのないストーリーだが
黒猫が最初に女性を見つけた日から
女性の胸に抱きあげられるまでの彼の心の歴史を思うと
いとおしさで胸が締め付けられる。
ここからは私の想像だが
黒猫君はある日その女性を見つけ
大好きになってしまう。
だからありとあらゆる手段を使って女性の欲しいものを調達してくる。
人間にとっては些細なものだが
猫にとってはあるいは命懸けのものかもしれない。
そしてその命懸けで調達したものを「あげる」とは言わず「鰹節と交換する」と言い
最後は必ず「まいどっ!」と言い残して帰っていく。
それがまた可愛い。
もしかしてその鰹節は黒猫君の口には入らないのかもしれない。
調達に協力してもらった仲間の猫への報酬で使ったかもしれないし
(非合法で?)調達する際に、追っかけ回されて転んだ時のケガを治す薬代に消えたかもしれない。
ある日黒猫君は
その時女性が欲しているものが「何か温かいもの」「優しい温もり」だと知る。
黒猫君は最初生まれたばかりのフワフワの仔猫を
仲間のお母さん猫からもらってきて
女性に届けようとしたのかもしるない。
が、その道すがら黒猫君は突然立ち止まり
「違うっ!!」と叫ぶ。
「僕が本当に本当に届けたいものは仔猫じゃないっ!!」。
黒猫君はすぐに母猫に仔猫を返し
世界中の勇気をかき集めて女性の家に向かう。
恥ずかしくて不安で
心臓が壊れそうなほどドキドキする中
やっと黒猫君の口をついて出た言葉は
「僕、おねーさんのそばにいたい・・」ではなく
「あの・・、くろねこはいりませんか・・?」。
そして取り引きが成立したあとも
ちゃんと律儀に「まいど・・」とつぶやく。
可愛いぃぃぃぃぃぃぃじゃないかっっっっ!!
・・なんていうのは猫バカの私の限りなく好意的・盲目的見方の極致で
もしかして黒猫君は最初から自らのメシとネグラのために
綿密に計画し、女性の心を捉えるべく込み入った演出をしたのかもしれない。
だとしたらなんて小賢しい猫だろう、とも思うが
そんな知恵を持った猫なら猫でまた
可愛いったらありゃしないぃぃぃぃぃと思ってしまう。
そう言えば我が家のハチも
うちに来たばかりの頃はそりゃあイタイケでオボコイ猫だった・・。
今やこのブログを描いている横で(私は大抵携帯から投稿している)
白いお餅のようなお腹を出して
どっかのオヤジのようにガーガー寝てい(やが)る。
フテブテシクなったものだ、と思うが
そのオヤジっぷりもまた
可愛くて仕方ないのだから
おめでたいものだ。

大切なお友達のお誕生日に
今年は『くろねこのおくりもの』を送った。

カテゴリー:ブログ | コメント(0)

風呂敷。

5b339734.jpg
b2a53f6a.jpg
可愛いバッグでしょう!?
が、これ、なんと風呂敷なんです。
弟子のIさんが
モダンな柄の風呂敷と取っ手を持ってきてくれて
取っ手についていた説明書のとおりに風呂敷を絡ませていくと
写真のような立派なバッグが出来上がりました。

コロンとして可愛いですね~。
あっぱれ日本の風呂敷!!

カテゴリー:ブログ | コメント(2)

想像力。

村上春樹さんの話題作【1Q84】に
『説明しなければわからない人は、結局説明したってわからない』といった記述が出てくる。
全くその通りだな、と思う。

前々回のブログの記事『道案内の下手な人云々』にも通じることだが
要は「想像力」の問題だろう。

何か物事に対処する時に
『こうしたらこうなるだろう』という客観的な想像ができない、またはやろうとしない。
そしてそんな人に限って
他人の話を聞かない。

経験不足等のせいで客観的な想像ができないだろうな、と思われる相手がいて
ささやかながら多少はその相手よりは経験や知識において勝るものがこちらにある場合
『こうしたらこうなるだろうから、このように対処したらどうか』と
よけいなお世話ながら懇切丁寧に説明をさせていただくのだが
おそらくその真意を理解しようとするほどには聞いてない。
そしてやっぱり『こうなって』しまい
大変な騒ぎになる。
だからあれほど説明したじゃないか、と言いたくなるのだが
そんな時の言い訳は大抵
『こんなことになるとは思わなかった』。
『こんなことになるとは思わなかった』というのはその人独自の判断であり
つまり自分個人の物差しで計ったものだ。
その判断が、こちらが説明した客観的事実や社会常識上の判断よりも適している、と思う、その自信はいったいどこから来るのか。
その人なり、その人独自の価値観は何よりも大切であり
もっとも尊重されるべきものであることは言うまでもない。
が、それはもっと
1人の人間としての生き方にかかわるような、根元的な価値観での話ではないかと思う。
たかが説明した、とか、しない、とかで伝わる程度の物事に関して
自分なりの判断がどうしたこうした、など
ただの横着にしか私には思えない。
一概には言えないが
たいていそのような日常の些末なこと(が、同時に何か事が起こってしまうと、間違いなく人様にも迷惑が及ぶようなこと)で
想像力がかけていたり、他人の話を聞かない人間ほど
人としての生き方の部分においては
たいした価値観も持ち合わせていなかったりする。
面倒このうえない。

だから、思う。
村上春樹さんの言わんとしたこととは違ったラインになるかもしれないが
『説明しなければわからない人には、結局説明したってわからない』。

カテゴリー:ブログ | コメント(2)

秘密のうちに。

秘密のうちに

三人

手をつないで

物語を紡ごう。

誰にも知らせず

誰にも知られないうちに

登場人物が三人だけの

僕らだけの

世界一可愛い

永遠の

物語。

カテゴリー:ブログ | コメント(0)

イライラするもの。

私が一番イライラするもの・・
道案内の下手な人!

『スタバのところを曲がって~』って
スタバをどの位置に見て
どっちに曲がるんだっっ( ̄^ ̄)!!

自分が思い描く位置関係を
客観的に伝える作業を省いてああだこうだと言い連ねられると
教えていただいている、という立場を差し引いても
やっぱりイライラしてしまうぅぅ~!!

カテゴリー:ブログ | コメント(2)

Iさんとお出かけ。

4ba0337e.jpgまだ詳しくはお話できないのですが

来年発刊の日本舞踊協会東京支部の機関紙『大江戸かはらばん』に関して

弟子のIさんに協力してもらいたいことがあり

今日は一緒にお出かけしてきました。
淡い色合いの小紋が
いつまでも可愛い若奥様のIさんによく似合って

とても素敵ですね!!

1日仕事の長丁場でしたが

立派にお役目を果たしてくれました。

カテゴリー:ブログ | コメント(0)

お礼&ご報告に伺ってきました。

e796fc3e.jpg『おどりの寺子屋』でお力添えをいただいた、目黒区選出の都議会議員・伊藤ゆう先生の事務所に

今回の寺子屋についてのご報告とお礼に伺ってきました。

今後も寺子屋を見守ってくださるとのことで

本当に心強い限りです(^○^)!!

それにしても私の写真、首がなくてすごいデブに見えますね(*_*)・・。

カテゴリー:ブログ | コメント(0)

シニア用!?

a06a3f42.jpgハチも7歳になったので
エサも『7歳からのシニア用』に変えてみました。

やることなすことが赤ちゃんの時のまま、で
毛もツヤツヤの元気印なので
あまり年のことは気にしてなかったのですが
いつの間にか
もう『シニア用』かぁ・・。

ハチにはなるべくゆっくり年をとってほしいなぁ・・と
ふと思ってしまいます。

カテゴリー:ブログ | コメント(0)