神様も長いことやってると
そうそうフェアプレイばかりもできなくて
君の魂の何がお気に召したか知らないけど
君というちっちゃな命の創造行程で
あれやこれやと
こっそり君に
えこひいきしちゃったのかもしれないね。
おかげで君は
『ひたすら愛される存在』という
やたらラッキーな位置づけで
フワリフワリと
この世に舞い降りてくることになった。
だからそれで
さして信心深くもないくせに
すぐに暗示にかかっちゃう単純明快な私は
君を胸に抱いた瞬間に
君をまるごと愛していくことしか考えられなくなった。
君はきっと君でいる最初の1秒から最後の1秒まで
愛されて愛されて
うんとうんと愛されて
そして
神様のもとに還るんだろうね。
君は神様への報告書に
ひらがなだらけの丸文字で
『おかげで いっぱいいっぱい あいされました。 ちょっと うっとーしーくらいでした。』って書くのかな。
毎日毎日何かと忙しくて
少しお疲れ気味の神様が
君のその無邪気で拙い報告書を読んで
クスクス笑いながら
次もまた
君にえこひいきしてくれるといいな、なんて思ったりするよ。
ーーーーーーーー
3月11日、12年と半年いつも一緒にいてくれた愛猫のハチが亡くなりました。
このブログにも、これでもか、これでもかというくらいハチ関連の記事を掲載させていただきました。
飼い主バカもここに極まれり、ですが、ハチは私にとっては分身のような存在でした。
猫一匹にお恥ずかしいかぎりですが、半年たった今もなかなかハチの死を受け容れられずにいます。
が、少しずつ、ではありますが、ハチを「私の中にいるハチ」として、人様に語れるようにはなってきました。
ハチは一言で言うと、身体が愛だけで出来ているようなヤツ、でした。
大きくて深い愛からちっちゃくて可愛い愛まで、いろんな愛で身体がギュウギュウ詰めになっているので、たまに許容オーバーで自分で抱きれなくなった愛については、もうめんどくさくなって部屋中のあちこちに落っことして歩いている、ハチのまわりにはいつもそんな可愛くてもったいない落とし物がコロコロ転がっている、そんなイメージの猫でした。
「神様のえこひいき」は、昔このブログで書き殴った、飼い主バカ全開モードのヘタクソな散文ですが、今こそ、ハチの行き先がこうであってほしい、と心から思い、再掲載させていただきました。
たかが猫一匹の死になんとまあ仰々しい話で重ねがさねお恥ずかしいかぎりですが、こうして少しずつ自分の中での区切りをつけていきたいと思ってます。
会う人会う人皆様に可愛がっていただき、ハチは幸せだったと思います。
本当にありがとうございました。