2021年 1月 の投稿一覧

花を買う。

まったく自慢できた話ではないが

私は植物が苦手だ。接し方が下手すぎて我ながらあきれる。

動物(犬猫)に対してのほぼ無駄なレベルの興味と向学心を
ちょっとでもいいから植物に向けられないものか、と
かりにも着物にたずさわる仕事をしている身としては常々思う。

そんな植物ダメダメ人間の私が
一年ほど前から
近所のお花屋さんで月に2、3度ほどの割合で花を買うようになった。

きっかけは昨年の早春。
商店街の小さなお花屋さんの前を通りかかった時に早咲きの桜が目にとまり
まだまだ十分に寒かったこともあって
その寒さの中の桜の佇まいにふと心惹かれて購入し、家に連れて帰った。
小さな枝3本ほどだったが
それから2、3日後の大雪の日にはその桜で雪見酒をしたりもした。
頑張って頑張って割と長く咲いてくれていた桜も散って
飾っていた花瓶が空になって
玄関スペースに花瓶だけを置いた時に
「なんだか寂しくなったなぁ…」と感じた。
重度の植物音痴の私としては不思議な感覚だった。

以来
我が家には四季折々、とまではいかないまでも
それなりになんとなくとぎれることなく
小さな花達がいてくれる生活になった。
犬猫に対しては何の照れもためらいもなく
「かわいいねー!えらいねー!かしこいねー!」という褒め言葉が(客観的に考えると)ちょっと(かなり)恥ずかしいオーバーアクションとともにいくらでも口をついて出るのに
花に対しては「かわいいなぁ」と思ってもなかなかそれを口に出しては言えない。
なぜだかイケナイコトをしているかのような照れくささがある。
それでもその折々に一生懸命(まさにこの「一生懸命」という言葉がぴったり!)咲いている花々を見ると
すごいねー、きれーだねー、とコソコソっとつぶやくようにはなってきた。
すると気のせいかもしれないが
その声に花が応えてくれて
より長く美しく咲いていよう、としてくれる(ように見える)。
犬猫ほどの直接的でわかりやすいコミュニケーションではないが
その控えめな強さや
迷いのない潔さを
いとおしく思ったり、カッコいいなぁ…と感じたり。
今までなかった感覚が自分の中に生まれてくる、というのは
新鮮でもあり
姿形(香りも!)の美しさ、可愛さ以外にも
折々の花々がさずけてくれるものは大きい、と思う。

そして今では
「花を飾る」「花を愛でる」前の段階の
「(自分や家族のための小さな)花を買う」というのが
植物音痴の私にとって
贅沢で楽しい時間となった。

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【翡翠〜かわせみ〜】の扇。

以前作った「翠の会」の夏扇。

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私のテーマカラーのグリーン地に
「翠の会」のロゴにもなっている翡翠が翔んでいます。
今回の創作自由市場での私の作品【翡翠〜かわせみ〜】で使った扇は
この夏扇のデザインを舞扇にうつしたもの。

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並べるとこれくらい大きさが違います。

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bluedesignのデザイナー・冨高和哉氏と
天保三年創業の扇屋さん・京扇堂さんhttps://www.kyosendo.co.jp/
にご協力いただきました。

 

※東京都「アートにエールを!」サイトにて

【翡翠〜かわせみ〜】配信中!!

↓↓

https://youtu.be/lX4ReS-RM1s

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新年の銀次くん。

「おしょうがつ の ごちそう は ぼく」。

自分で折敷に乗りました。

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そして

 

写真を撮られながら寝てしまいました。

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亡くなった先代猫のハチくんとは血縁でもなんでもない銀次くんですが

生まれてから2年間、一度も「シャー💢💢」という威嚇声をあげたことがない、のんびりヘタれの甘えんぼう気質は、なんとなく次男坊のようで

私の中では

ハチくんは「ハチ兄ちゃん」、銀次くんは弟、みたいな位置づけになっています。

我が家に来たばかりの頃は、野良猫上がりにありがちなヘルペスウイルスとの戦いでひと月で6回も動物病院に通ったり

歌舞伎座舞台が間近にせまった日の夜中、突然「チェリーアイ」という症状が出て、あわてて動物病院の救急に駆け込んだり

いろんなことがあった(そしてハチくんの一生分の医療費をわずか半年で軽く凌駕してくれた(*_*)(*_*))銀次くんですが

今ではあれはなんだったんだろう…というくらい元気(すぎ)になりました。

ちょっとくらいイタズラで手がかかっても、このまま健やかで幸せでさえいてくれれば、飼い主としては言うことはありません(^o^)。

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※東京都「アートにエールを!」サイトにて

【翡翠〜かわせみ〜】配信中!!

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https://youtu.be/lX4ReS-RM1s

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稽古場。

今年もこの稽古場でたくさん汗を流そう。

コロナで予定していた舞台が延期や中止になってしまった昨年。

今もまだ緊急事態宣言下で先行きは不透明だが
何が起きても
どんな時でも
私の踊りの出発点はここだ。

粛々と、誠実に、稽古を重ねる。
ただそれだけ。

稽古場にはそこを使う者の精神が宿る、と思う。

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※東京都「アートにエールを!」サイトにて

【翡翠〜かわせみ〜】配信中!!

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https://youtu.be/lX4ReS-RM1s

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身体のオーナー。

踊りで長く酷使している膝や腰の具合を調整するために

2週間に1度のペースで理学療法士の先生のところに通っている。

その時の膝や腰の状態に合ったトレーニングメニューを先生に考えていただき

そのほとんどは自宅でもできるので、家でしっかり(?)自主トレをし

2週間ごとに先生のところに伺って状態を診ていただくのだが

その時によく

ヒトの(私の)身体の筋肉・骨・腱・関節等々の機能や動きについて

時には人体模型を使って説明してくださったりする。

先生のお話を聞いていると

踊りで美しい形を作るために

身体中のさまざまな機能がどのように影響し合いながら動いているのか

その驚くべき繊細さと複雑さに

今更ではあるが、改めて気付かされる。

その働きっぷりは健気でさえあり

まるでそれぞれの機能がそれぞれの場所で

自分の能力を充分に(または正しく)理解してほしいと、一生懸命主張したがっているようにも思えてくる。

よくも悪くもこれまでこの身体で踊ってきて

これからもこの身体とともに踊り続けていく。

健気な働き者の身体を愛おしみ、感謝しつつ

自分の身体の内なる主張に丁寧に耳を傾けられるオーナーでありたいとしみじみ思う。

 

※東京都「アートにエールを!」サイトにて

【翡翠〜かわせみ〜】配信中!!

↓↓↓↓

https://youtu.be/lX4ReS-RM1s

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謹賀新年。

明けましておめでとうございます。

新居に越してから2回目のお正月。

我が家の新人・2代目猫の銀次君も元気に新年を迎えることができました。

ブラインドの影でウリ坊みたいになってますが…。

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今年も精進してまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。

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