東急バスでは
運転手さんのことを《サービスプロバイダー》と呼ぶらしい。
車内放送でもそう紹介されるし
ネームプレートにもそのように書いてある。
《Service=サービス》を《Provide=供給する》人、ということなのだろうが
たまに
乗客に向かって話しかけているのか
ただ独り言を言っているのかわからないようなアナウンスをする運転手さんがいる。
覚えたマニュアルをひたすらモゴモゴと小声でつぶやき
何を言っているのかさっぱりわからない。
どうせ誰も聞いてやしない、と思って惰性でやっているのか
少なくとも
何かを伝えようとする意思、みたいなものは感じられない。
それにしては妙にカッコつけた言い方をしていて
意地悪く見れば
ひとり悦にいっているようにも聞こえる。

そんなバスに乗り合わせるたびに
踊りもこうならないように気を付けなきゃな・・と思う。
ひとりよがりの踊りを見せられるほど
気分の悪いものはないのだから、と
車窓を流れていく初秋の街並みを見ながら
考えたりする。