いねむりタクシー。

稽古の帰りあまり体調がよくなかったのでタクシーに乗った。
すると運転手さんが運転をしながら腕まくりし
片方の手でもう一方の腕の肘あたりをガリガリ掻き
また手を変えて違う方の腕を掻き、というのをくりかえしはじめた。
タクシーを停めて乗り込んだ時
この寒い中窓を全開で走らせていたため車内は外と同じくらい寒く
すぐに窓を閉めてもらったのだが
そのへんからすでになんとなく変なタクシーだなぁとは思っていた。
そのうち眉間をゴシゴシこすりはじめ
ついに信号停車の短い間目を閉じてしまった。
そしてあろうことか一瞬舟まで漕いでくれた。
あまりの光景に我が目を疑った。
その場で降りようと思った瞬間発車し
即停めてもらうか
家までもうすぐだし体調もよくないしこのまま降りずに《ご気分でも悪いのですか?》とでも声をかけるか
迷っているうちに結局自宅までたどりついてしまった。
最近は風邪をひいてゲホゲホ咳をしているのにマスクもしない運転手さんや
後ろの席がくつろげない程運転席のシートをさげてしまっている運転手さんもいるらしいが
今回のいねむりはそれとはレベルが違う。
マナーうんぬんの話ではない。
無事に降りたあとでことの重大さに気付いた。

コメント

  1. kinsuimi より:

    運天手・・・。
    タクシーに乗るのに博打の要素があったとは・・

  2. allegrettoの飼い主 より:

    子供の頃のおぼろげな記憶・・当時の漫談か落語家のギャグに、「運転手」=「運天手」だそうで、「運」を「天」に任せる相「手」だとか・・とにかく無事で良かったです。

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