興味深い鏡。

「他人は、自分が自分を扱うように扱う。自分が自分を粗末に思えば、他人もそのように接してくる。」
何かで読んだそんな格言(?)が心に残っている。

よく「自分を大事にするべき」と言うが
自分を大事にすることと、ただただ自分本位なエゴであることとはどう違うのか、いつもわからなくなってしまう。
が、格言が真実であるなら、この疑問の答えの目安にはなるかな、と思う。

他人からの扱いを心無く感じたときのことを振り返ってみると
自分で自分を粗末にしていた、とまでは思わないにせよ
表層的なところばかりに気をとられて、肝心な努力や決断を怠っていたり
今ここで本当に自分がやりたいこと、やるべきことの見極めを(ただ面倒くさいとか、怖いとか、あきれるほどいいかげんな理由で)先送りにしていたり
好き勝手に生きているようでいながら、長い目で見れば逆に自分自身を放棄してしまっている、そんな時期には決まって(おこがましくも)「この扱いはあまりに心無い」と感じていたようにも思う。

圧倒的に残りの人生のほうが少なくなってきた齢〇〇にしていまさらながら、ではあるが
他人からの扱いをひとつの鏡にして、自分自身を映し出してみようと思う今日この頃。

 

 

 

コメント

  1. ちどり より:

    すてきな言葉をありがとう

    たまたま、先刻みかけた桃井かおりさんの言葉

     人ってさ、
     人と関わることによって、
     変色する生き物なんですよ。
     ただ変化するんじゃなくて、
     相手の色と混ざって、違う色になるの。
     「混ざる」っていいよね

    なんだろ、今日はこういうことが沁みる日になるのかな

    1. kinsuimi より:

      ふむふむ、なるほの。
      深い色に変わっていきたいね。

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