前回の創作自由市場で上演させていただいた
陽気な黒ネコクロスケ君と
セレブな白ネコふくちゃんの恋のお話を描いた
《クロスケとふくこ》という作品があるのですが
先日弟子のKさんが
《先生、クロスケ君とふくちゃんのカレンダー見つけたんで、思わず買っちゃいました》と
見せてくれたのがこの挿絵。
写真だとわかりにくいかな?
手前に黒ネコ、木の向こうに白ネコがいて
お互いを見つめあっています。
なるほどこれは
私の作品の主人公、クロスケとふくちゃんのようにも見えますね!
作品を創っていて一番うれしいのは
もしかしてこういう瞬間かな、と思います。
たとえそれがどんなにつたない駄作であっても
自分で創りあげた作品は
自分にとって大切なものであり
その作品の中で息づいてくれた登場人物達というのは
やはり愛しいものなのです。
そのかわいい分身達の名前が
私以外の人の口から呼ばれ、語られる、というのは
なんだか我が子が成長してくれているみたいで
本当にうれしいものです。
私の中で生まれてくれたクロスケ君とふくちゃんが
Kさんの心の中にも存在してくれているとしたら
こんなに素敵なことはない、と思うのです。