心配性の神様。

君は愛されるために生まれてきたから
心配性の神様が
愛されるためのありとあらゆる武器を
あれもこれもとちっちゃな君に持たせて
6年前のあの日
『私行き』という切符を握りしめた君を
えぃっと天空から送り出した。
敬虔な君は武器をとても上手に使いこなして
くるくるとよく動くまんまるの瞳や
ちょっとずるいくらい甘い鳴き声や
隙間なくピッタリと寄り添ってくるやわらかい体や
そんな爆弾級の攻撃をこれでもかこれでもかと披露されて
私はすっかり君にデレデレになってしまった。
私のだらしないデレデレぶりと
君の忠実な任務遂行ぶりを見て
過保護な神様もきっとホッとしてるんだろうけど
でも
武器なんかひとつもしょってこなくても
君が君でさえあれば
甘えんぼで寂しがりやで
やんちゃでいたずらで
わがままで気まぐれな君を
私は最初っから大好きにしかならなかったのにと
君の神様がおわしますだろう
高い高い空を
あおいでみる。

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