永遠の片思い。

私がどれほど君を愛しているか、なんて
きっと君自身は
想像したこともないんだろうな。

君はただひたすら私に愛されているけど
それはつまりそれだけのことで
愛されることに感謝する、とか
守られていることに喜びを感じる、とか
そんなことは
君の『生きる』範疇には入ってないんだよね、たぶん。

生まれたばかりの赤ん坊のように
君の命はただ君の命というだけで
君の大切な『何か』に無条件で愛される、ということを
君はちゃんと知っている。

何年たっても
君はいつまでも空に一番近い無垢な魂そのもので
生きることと『何か』に愛されることはイコールなんだということを
一秒ごとの呼吸のように
当たり前にわかっている。

だから

いいんだ、君はそのままで。

『取り引き』と紙一重の臆病な『感謝』で
安っぽい愛を転がしている人間の気持ちになど
これっぽっちも思いをはせない君のままで。

昼下がりのけだるい電車で
一駅の間隣り合わせたワケアリ顔の乗客に注ぐ視線のように
わずかばかりの縁と
大いなる無関心を
小さな両手ににぎりしめて
君はそのまま
君でいることを身体いっぱいで楽しみながら
ただただ生きていてくれればいい。

そんな君を愛していられることが
私にはわけもなく誇らしい。

少しせつなくて
とても素敵な片思いをさせてくれる君という存在を
私はこれからも
ずっとずっと

ずっと

愛しているよ。

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