Kさんの愛読書。

先日亡くなったKさんの愛読書を買って読んでみた。
『何百年も前に書かれた随筆だけど、今十分役立つ実用書だから、君も読んでみるといいよ。』と、生前よくおっしゃっていた。
読んでみると、なるほどその意味がよくわかる。
パソコンも携帯電話もない時代の筆者が
まるで平成を生きる人間を観察し、語っているかのようで
深い洞察力と、驚く程の合理性とユーモアにあふれたコラム(?)になっていて
まさに今の時代を生き抜くための実用書だ。

もっと早くに読んでいれば、Kさんとまた違う話もできたかな、とも思うが
何かの折にKさんが『あ、でも君にその本を読まれちゃうと、僕があたかも自分が考えたかのような顔をして偉そうに言い聞かせている話が、実は全部その本からのパクリだってバレちゃうから困るなぁ』と言われたのを聞いて、大笑いしたことを思い出す。

書きなぐったような、拙い私のブログを
いつも熱心に読んでくださっていたKさん、
本、読ませていただきましたが
パクリでもなんでもなく
その時その時の私の気持ちに一番響く話をちゃんとチョイスして
私にも理解できるように
Kさん流の解説を加えながら、かみ砕いてお話ししてくださっていたことがよくわかりました。
これからは自分でチョイスし、自分で考えてみますね。
勇敢で機知にとんだ生き方を心から尊敬します。
本当におつかれさまでした。

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