超低空飛行。

いったん持ち直した体調がまたまた絶不調。
今度はどっから見ても紛れもない立派な「風邪」だ。
そしてこれまでも何度か書いたが
私はなかなか風邪をひかないかわりに、一旦ひくととにかく治らない。
たかが風邪、とお気楽に言ってられないくらいの「オオゴト」になるか
超低空飛行が延々続くかのどちらかだ。
私の仕事は(とんな仕事てもそうたが)身体が動かせないとそもそも成立しない部分が多い。
その年その年の風邪の特徴に関係なく
「風邪=入院が必要なほどの高熱」という誠にありがたくないメカニズムが身体に組み込まれているらしい私にとって
「風邪をひくこと」はつまり「満足に仕事がてきないこと」に直結する。
なのでとにかく風邪ひきそうたな、と思った時点で即病院に行くか
それでもひいてしまった場合は
最短で治すようにするのはもちろんのこと、少なくとも「オオゴト」パターンではなく「超低空飛行」パターンでいってくれるよう、ありとあらゆる努力をする。
おかげで(?)最近は「風邪からの発展系救急車騒ぎ」はめっきり減り
「傍目にはそれとわからない体調の悪さの連続」パターンに落ち着いている。
が、考えてみればそれも人様からすれば迷惑な話だ。
いくらインフルエンザではないにせよ、いくらマスクをしているにせよ、
風邪のウイルスを持参しなからウロウロしていることには違いない。
早く治さなければ、治さなければ、と思う今日この頃。

ところで「風邪をひいた時(体調が悪い時)はお互いさま」という言い方をよくするが
どうもその意味を履き違えているのではないか、と思える人かいる。
私はその意味を「風邪をひいた時の身体的つらさ、仕事がままならないつらさは嫌というほどよくわかる。だからあなたがつらくてどうしてもできない部分は私が全力でカバーする。あなたは全力で最短で治す努力をしてください。出てこられる程度の体調なら決して無理をせず、他人にうつさない最大限の処置をしてください。」と捉えている。
が、なかにはその意味を「風邪は誰だってひくのだからうつしあうのはお互い様」とばかりに
マスクもせず、ケホゲホと辺りかまわず咳き込んで
医者は嫌いだからと行こうともせず
あろうことかそんな自分を心配・同情しない、または(そんな状態でも出てきた自分を)称賛しないことに腹をたて
「お互い様なのに」と不満をもらす。
何か履き違えてないだろうか。
そういえば以前大病をして自宅で療養している頃(人様にうつす病気ではない)
嫌いではないのだが、なぜかなんとなくどこかが苦手、と感じる知人がお見舞いに来てくれた。
当初来るはずだった日の前日軽い風邪をひいた彼女は予定を日述べし
4、5日たったころ「錦ちゃん、やっと風邪完治!もう絶対にうつす可能性もなさそうだから、明日あたりお見舞い行きたいのだけど、都合はどう?」というメールが届いた。
今でもアバウトな文面を覚えているくらいだから、当時私がどう感じたかはわかっていただけるだろう。
仕事のやり方の違いなどで、彼女のことは相変わらず若干苦手ではあるが
彼女の当たり前感漂うそのメールを読んだ時
私は良識や節度みたいなものをしっかりしつけられた育ちの良さ、みたいなものを彼女に感じた。
そして彼女へのその感触は今でも続いている。


コメントを残す

*