どんなに君を抱きしめても
いつか君が
神様の元に還っちゃって
私に見せたこともないような甘えんぼのお顔で
神様に「ご報告」をしている頃
私はきっと
もっともっと君を抱きしめておけばよかった
もっともっと
胸に痛みが残るくらい
君を抱きしめておけばよかったって思うんだろうな。
きっと後悔するってわかってるから
私は来る日も来る日も一生懸命君を抱きしめるんだけど
いつまでたっても「大好き」の器はいっばいにならなくて
嬉々として神様の元に飛び立つであろう君のその日のことを
私はどうしても許せないでいる。
そんなのダメ、まだまだずっとずっとダメだからね
君にとってどれほど大切な約束なのか知らないけど
息が詰まるくらい君を抱きしめて
もうこれで充分だから、って私が思える時が来るまで
神様のことなんか思い出しちゃダメ
神様のことなんか忘れちゃえばいい、って
かなり本気でそう願ってしまう。
抱きしめても抱きしめても
抱きしめ足りないだろう後悔ごと
君を愛しているはずなのに
君の柔らかくてまあるくてあたたかい身体を感じるたびに
そんな覚悟が
すごくちっぽけなものに思えてくるよ。