君は待っててくれるかな。
神様から許された「限定一名様」の待ち合わせリストに
ちゃんと私の名前を書いてくれるかな。
自分で作り上げた小さな迷路の真ん中で
ガラクタをしょったまま迷ってばかりいる憐れな私を
君はずっと
不思議な気持ちで見つめていたのだろうけど
君が待っててくれるなら
その時は
その時だけは
白に昇華された幸福の中を
泣きながら
まっすぐに
君の元に飛翔するから。
神様と町内会の君にとっては
「おつかいの帰り道」のような白い光が
私には眩しすぎて
少しだけ恐いけど
君が待っててくれるなら
君さえ待っててくれるなら
轟音鳴り響くような
永遠の静寂のような
縦に突き抜けたその真白のトンネルに
まごうことなく飛び込むから。
君は待っててくれるかな。
君の「たった一人の人」は
きっと
きっと
私でいてくれるかな。