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カルメン終了。

報告がものすごく遅くなりましたが、公益社団法人日本舞踊協会主催の新作公演【カルメン】(於・国立劇場小劇場)、無事終了いたしました。

今回はイザベラという大役を勉強させていただきました。

未熟者ゆえの葛藤や壁にもたくさん遭遇しましたが、同時にそれに立ち向かっていく興奮(乗り越えられたかどうかはともかく)も感じることのできた公演でした。

そして、稽古初日の6月1日から千秋楽まで、どの瞬間を切り取っても、誰の顔を思い浮かべても、「感謝」の2文字しか出てこないような、そんな公演でもありました。

 

すべてのものに感謝。

その感謝の気持ちを、これからの自分の精進で少しでもお返しできるよう、心に誓って。

カルメン

 


カルメン・2

カルメン・写真

 

 

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【カルメン】。

6月22日、23日、24日、

日本舞踊協会主催の新作舞踊公演2018【カルメン】で

準主役のイザベラという大役をいただきました。於・国立劇場。

ぜひご来場ください。

8回公演、ダブルキャスト、私はルナ組。

チケットはお問合せフォームより。

↓↓

お問い合わせ

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年末。

舞台が続いた秋が終わり、年末までの1ヶ月
少し時間ができたので
まずは紅葉を見に深大寺へ行ってきました。
参拝をしてお蕎麦をいただいたあと神代植物公園へ。

笑顔

すすき

そして12月に入ってからは京都へ。
わけあって同志社大学にお邪魔し
その後某お寺の宿坊がプレオープンとのことで、泊めていただきました。
歴史ある佇まいを活かしながらもモダンで落ち着きのある造りで快適。
翌朝は敷地内のお寺を案内してもらいました。
もともとは薩摩藩のお屋敷だったものを、臨済宗のお寺にしたとのこと。
独特の造りをした茶室や雰囲気のある中庭は、外国からのお客様をおもてなしするのにも良さそうでした。

京都

京都・庭

12月後半にはクリスマス前のタイ・バンコクへ。
タイは二度目。
今回は川とともに生きるタイの人々と観光客でごったがえす水上マーケットに行ってみました。
舟と舟がぶつかり合いながらマーケットの中を移動していきます。

マーケット水上

船上

さらにマーケットの近くに象に乗ってジャングル(らしきところ)を散策させてくれる場所があり、そちらも体験してみました。
象が一歩歩くごとに前後左右に揺れてこわいのですが、でも楽しい!!
私たちの前の象さんに乗った観光客がたまたまペットボトルを落としてしまったのですが
私の象さんが長い鼻でそのボトルを拾い上げ、持ち主の元へ。
なーんて賢い!!

象

12月のタイは寒くもなく暑くもなく、とても過ごしやすい気候でした。

今年も1年いろんなことがあり、たくさんの人との出会いがありました。
その「いろんなこと」や「たくさんの出会い」に感謝し
自分なりに受け入れ、考え、ダイナミックに消化(昇華)して
人として少しでも成長していきたいとしみじみ思います。
今年のすべてに感謝。
来年も良い年に。
私にとっても皆様にとっても。

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創作自由市場。

月24日、座・高円寺にて

今年も創作自由市場を開催します。

今11回の私の作品は【ワット・マハータート】。

ワット・マハータート、というのは、タイ・アユタヤにある仏教寺院のことです。

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以前このブログでも書かせていただきましたが、昨年旅したタイでアユタヤ遺跡を訪ねました。

その光景は圧倒的で、何に対してか自分でもわかりませんが、自然に頭(こうべ)を垂れていました。

遺跡内に足を踏み入れてみると、広大な廃墟のあちこちに、戦争の折ビルマ軍によって首を切られ胴体だけになった仏像が並んでいました。

そしてその切り取られたまま放置された仏頭のひとつが、長い長い年月の経過の末、一本の大きな菩提樹に取り込まれていました。

前後にも左右にも傾くことなくまっすぐに前を向く仏頭と、それを深い懐で見守るような菩提樹が、たくさんの観光客の中、ただ静かにたたずんでいました。

この仏頭と菩提樹の佇まいを、戦争の悲惨さを物語るとする見方もあります。

が、菩提樹に抱かれ、嘆きも痛みもすべて飲み込んだような慈愛の微笑みを浮かべる仏頭を前にした時、私はあえてこの異様な風景を命の再生の象徴としてとらえました。

胴体を失ってもなお懸命に命の焔をともし続けた仏頭と、それを見守り続け、まるで転がった仏頭の顔を支え起こすかのように自らの身体に招き入れた菩提樹。

戦争云々の話を離れ、どんな状況でも消えることのなかった命への、一体と一本のまっすぐで優しい物語として作品を創りたいと思っています。

私が仏頭を、そして菩提樹の精役として花柳笹公さんに客演をお願いしました。美しく威厳のある異形(?)を素敵に演じてくれています。

6時30分開場、7時開演。ぜひご来場ください。

ポスター

 

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秋の舞台続々。

9月22日(金)

渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホールにて

長唄【外記猿】を踊ります。

19時過ぎ頃の出演です。

10月8日(日)

銀座ブロッサム中央会館にて

長唄【雨の四季】を踊ります。

14時頃の出演です。

11月24日(金)

座・高円寺にて開催される創作自由市場に出品・出演します。

昨年訪れたタイ・アユタヤ遺跡で感じた空気を踊りにしたいと思っています。

ぜひご来場ください!!

詳細はお問合せフォームhttps://kinsuimi.com/contact/よりお尋ねください。

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本日公開!!【無限の住人】!!

三池崇史監督・木村拓哉さん主演の映画【無限の住人】、本日公開です!!

キャストとスタッフの皆様の、それぞれの卓越した才能が集結された、骨太で見応えのある素敵な作品です。

ぜひ劇場でご覧ください!!

微力ではありますが、私はクランクイン前、何人かの主要キャストの方に所作のお稽古をつけさせていただきました。

エンドロール「所作指導」のところで名前を見つけてくださいね!

 

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金曜赤坂座・夏の会。

6月9日に

金曜赤坂座で「鳥刺し」を踊ります。

今回は私と林流家元・林千永先生との二人会で

 

①錦翠美「鳥刺し」

②林千永「四君子」

③林千永・錦翠美「粟餅」

 

というプログラムになります。

ぜひご来場ください。

 

【金曜赤坂座・夏の会】

6月9日19時より

於・赤坂見附・黛アートサロン

入場料・2500円

【金曜赤坂座】は「日本舞踊ダンサーズネットワーク」という同人の活動のひとつです。
以下がホームページ。
↓↓
http://ndnet.jimdo.com/

いつもの国立劇場等ではなく
カジュアルなスタジオで
装置もなく
音楽も生演奏ではなく録音
衣装も自前でかつらも白塗りもなしで
お客様との至近距離で踊る、というもの。
「日本舞踊はハードルが高い」という意識を変えてもらうため入場料もあえて安く設定し
今まで日本舞踊と縁がなかった方にも気軽に日本舞踊を楽しんでいただこう、という狙いで立ち上げた、プロ集団による日本舞踊定期公演です。

チケットお申込みは花柳錦翠美ホームページ・お問合せフォームで受付けています。

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ブラジル紀行。

ブラジルに行ってきました。

羽田からフランス・シャルルドゴール空港経由でリオデジャネイロへ。シャルルドゴールまでが11時間、シャルルドゴールで5時間待って、そこからリオまでが11時間。さすがに地球の真裏は遠ーーーーいなぁぁぁぁぁと実感。しかもシャルルドゴールに着いたら、いきなりリオ行きの飛行機が8時間のディレイ!

シャルルドゴール空港

突然フランスに入国・1泊することに。人生発の花のパリ(古いか…)を満喫する暇もなく、翌朝早くに空港へとって返し、リオへ。時差調整のためにリオに着いてからの半日を空けていたのですが、ディレイのためその半日はスキップ…。滞在初日はタイトなスケジュールになりましたが、旅につきもののアクシデントもまた楽し、です(^o^)。

翌日、まずはランチにシュラスコをいただきました。

意外なくらいクセがなく、日本人にも(というか、好き嫌いの多い私にも)馴染みやすく、美味しいーーーー!!いろんな部位のお肉を持ったスタッフが各テーブルに入れ替わり立ち替わりサービスに来てくれます。食べたければ自分のトングでお肉の端を持ち、好みの量をその場で切ってもらいます。楽しい!!

シャラスコ

それにしてもブラジルの「大きさ」の定義がイマイチつかめない…。「少しでいいです」と注文するのですが、日本だとオシャレなレストランのオシャレなステーキの量くらいあるような…。スケールが違います。

スケールデカいと言えば、コルコバードのキリスト像!!

オリンピック中継でさんざん見て、「大きいなぁー」とは思っていましたが…。その足元まで行ってみて、なおビックリ!!大きすぎて遠近感の感覚がショートしそうでした。

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その後夕食まで少し時間があったので、ホテルの目の前のコパカバーナビーチを歩いてみました。

コパカバーナのビーチ

夜、サンバカーニバルへ!!

リオの人達は1年をこのために生きている、というのがよくわかりました。想像以上の、というか、想像しようもないスケール、エネルギー、魂の解放。

カーニバルの間、リオの町では音楽があちこちで鳴り響き、その音楽に合わせて皆が踊りだすのですが、一方でカーニバルに参加するチーム(なんと1チーム何千人、の規模です)の出し物に関しては、それぞれちゃんとテーマがあり、ストーリーがあるんですね。審査の課題も明確に、そして沢山ある、ということ。ただひたすら踊り狂うわけではないと、初めて知りました。

山車はほぼビルとしか思えない大きさ。

サンバカーニバル

サンバカーニバル

翌日、国内線でサンパウロへ。日本人がリオより多いとのこと。

そして行ってきました、イグアスの滝!!ボートツアーは滝に近すぎて何がなにやら。滝の裏側まで入っていくため、「ちょっと濡れます」どころではなく、滝つぼに投げ込まれたレベルのびしょ濡れで、あまりの飛沫に目なんて開けていられません。「ボートツアーは水着でどうぞ」の意味、ボート乗り場でガイドさんが「Have a nice shower !」と言って送り出してくれた意味を死ぬほど納得しました。ボートツアーののち、滝周りを歩き、ブラジル側からの景色を一望してみて、初めて滝の姿を確認できました。ここでも感じた超ド級のスケール感!!写真下に見える小さなボートで奥の滝の裏側まで行った、ということです…。そりゃ何がなにやら、になりますね。圧倒的な迫力でした。

イグアスの滝

昔、イグアス川の悪の神ムボイに生贄として差し出されそうになった村の娘が恋人とカヌーで逃げ、怒り狂った神は大蛇に姿を変えて二人を追いかけ、その怒りのあまりイグアスの川を引き裂いたそうです。幾重にも引き裂かれた川が滝になり、娘はその滝の岩に、恋人はヤシの木に姿を変えられたそう。この仕打ちに二人を可哀相に思った善の神が、よく晴れた日に滝に虹をかけ、岩と木の間を結ぶ、という伝説があり、その虹を見た人は幸せになる、とのこと。残念ながら、私達は虹どころかスコール一歩手前の雨に見舞われ、ロマンチックな伝説云々などぶっ飛びっぱなしでしたが…。が、そのサバイバル感満載のイグアスもまたワクワク(^o^)でした。

サバイバルイグアスツアーを終えて、再び国内線でサンパウロへ。

最終日はサンパウロ美術館に行ってみました。

ここではなんとすべての絵画を壁に展示するのではなく、天井から吊すようにして展示しています。つまり絵画の裏側も見られるのです。解説やアーティストの名前もすべて裏側に記されていました。かつ写真撮影自由(これは海外の美術館は多いそうですが)。           

サンパウロ美術館

モディリアーニの名画もこのとおり。  

モディリアーニ

モディリアーニそして、その前でしばらく身動きできなくなってしまうほど心を揺り動かされた絵画がありました。カンディド・ポルチナーリという画家の作品で「Dead Child」と「Northeastem Migrant」。タイトル通り、空前絶後の干ばつに苦しみ、移住を余儀なくされた移民達の悲痛や嘆きを独特のタッチで画いたもの。

カンディド・ポルチナーリ

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感動した、というより、目をそらせなくなってしまった、という感覚でした。どうやら20分ほどその絵の前で立ちすくんでいたそう。無調法者なので私は知りませんでしたが、ブラジルでは教科書に作品が掲載される画家だそうです。

あっという間、だけど濃かったブラジルの旅。今まで馴染んできたり見知ってきたりした感覚とはまったく違うものがどんどん心や身体に入ってきて、新鮮な驚きの連続でした。

帰りもサンパウロ→フランス→東京。ディレイもなく、順調に羽田に着きました。シャルルドゴール・羽田間を強引に眠り、しっかり時差調査したつもりでしたが、恐るべし、地球の真裏のジェットラグ…。やっぱり完全復帰まで4、5日かかりました。

結論・地球は広い!!

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ハチのこと。

昨夜またハチの夢を見た。

ハチは亡くなってから、よく夢で会いにきてくれる。

「会いにきてくれた」という表現を使いたくなるほど

(7キロ近くもあった)ズシッとしたハチの重みや、毛並みの柔らかさ、ピンクと黒の鼻の湿り具合いや、ネコ独特の肉球の匂いまで、夢の中で感じている。

ただひとつ、お世辞にも「鈴を転がすような」とは言えなかった、ハチの野太い鳴き声だけは聞こえない。

なぜかずっとミュートがかかったままだ。

そして私はいつも夢の中で「ああ、また会えたね、ハチ」と思っている。

で、昨夜の夢の話。

夢の中で私はふと目覚める。枕元にはハチがいて、確かにハチなのだが、うんと若いころのハチだ。まだほっそりとして、子どものころの面影が残っているような顔。

すると、足元でなにやらゴソゴソする。「なんだろう??」と思って布団をめくると、小さなペット用のベッドに、黒白カラーの赤ちゃんネコが8匹ほどギュウギュウ詰めになっていた。

「ハチの子供たちだ!」と思い、その中の1匹を抱くのだが、そこでハタとハチは去勢していた、と気づく。「あれ?ハチ、ハチはお嫁さんもらっても子どもはできないんじゃなかったっけ?」と、ハチに問いかけようとするあたりで本当に目が覚めた。

そして目覚めたのち、「あ!だからハチはうんと若いころのハチの姿だったのかな?まだ去勢する前のハチだったのかな?それならお父さんになれるもんね!」と、なんとも妙な納得をしてしまった。

ハチが逝ってしまってからしばらくの間、ハチの夢を見た朝は、恥ずかしながら目覚めたとたん号泣する、ということが何度もあった。

今でもハチのことを想うとはからずもポロポロと涙が出てきてしまうことがある。

ハチがいない、という現実に、もう二度と会えないという現実に、永遠に解けない疑問をかかえこんでしまったような、メビウスの環を歩き続けているような、どうしようもない息苦しさに見舞われたりもする。

が、最近

時が経って

私の中でのハチへの想いが少し変わったように思う。

会いたい、会いたい、でも絶対に会えない、という現実と向き合う苦しさは変わらないし、むしろ時が経てば経つほどその苦しさは増すのだが

それと比例するようにして、私の中で何か、口で説明できないような、感情というか感触というか、心の温度みたいなものが生まれつつあるように思う。

苦しさが深くなればなるほど、心の温度は上がっているような。

うまい表現が見つからないが、あえて言うなら「ハチがくれたもの」の大きさ、深さを、胸の奥でただひたすら感じている、というか。

いつかそれをうまく受けとめられる日がくるのかもしれないが、今はうれしいのか哀しいのか、痛いのか心地いいのかわからないまま、ただただ感じることしかできない。

が、ハチがいなくなったばかりのころにはなかった何かが、確実に私の中に息づいたようには思う。

最近よく、ハチという生き物はなんだったんだろう…と考える。

もちろん骨と肉があって内蔵があって血が流れていたただのネコという動物だった、ということくらいはわかっているのだが

時々

ハチは、骨や肉なんかじゃなくて、何か違うものでできてたんじゃないかな、

あの小さな身体(ネコにしてはデカかったけど)で、ハチは何をどれくらい抱えて私のところにきてくれたんだろう…と

何か不思議な生き物を見るような想いでハチのことを考える。

私は今でも一日に何度も「ハチ、愛してるよ、大好きだよ」とつぶやいている。

ペット相手に、そんな赤面もの、かつツッコミどころ満載のような言葉を大まじめにつぶやく私のことを、神様のもとで思い出しもしないくらいハチが幸せだといいなぁ、と心から思う。

1年前の明日はハチが旅立った日。

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韓国公演リポート。

ものすごーーーーく遅くなりましたが、韓国公演リポートです。

11月16日~20日、韓国ソウルで開催されたインターナショナル・デュオ・ダンス・フェスティバルに出演させていただきました。

とにもかくにも今回の韓国の街のイメージは紅葉と落ち葉!!

ホテルから劇場までは毎日大学通りを歩いて通えたのですが

その道すがらの風景は朱と黄の街路樹と、大量の落ち葉を掃く人々。

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劇場までの道が、どこもかしこもとにかく秋・秋・秋!

dsc_0727日曜日は大学の受験日だったらしく、通りが学生で混みあっていました。

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今回は白塗り・鬘ではなく頭に「ユライ」というかぶりものをつけ、細い帯を腰に締めてます。

img_20161128_173205楽しい一週間でした!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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創作自由市場を終えて。

かなり遅くなりましたが(>_<)、創作自由市場が無事終了しました。

今回は2010年に創った作品【月を盗んだ鬼】を再演させていただきました。ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。

未熟ながらも何度も何度もいろんな作品を創ってきて(と言ってもまだまだ浅い年月でしかありませんが)、今回改めて強く感じたことがいくつかありました。

そのうちのひとつが、当たり前と言えば当たり前のことではありますが、「自分の創った作品を大切に思い、愛していくことの大変さと楽しさ」でした。

【月を盗んだ鬼】での、女の紅いアザはどこからヒントを得たのか、という質問をたくさんいただきましたが、どこからでもなく、「女の抱える心の闇の具象として最もシンボリックなもの」を考えていく過程での、ふとした発想でした。

その闇を抱える女を『演じること』に徹底してこだわり抜こう、として創った作品でした。

今回の稽古期間中、その女を通して踊ると、たった一回でいろんな意味でかなり疲弊してしまい、そのうち自分の作品でありながら作品そのものが手に負えない生き物のように思えてきて、本番まで作品と(なのか、その女となのか?)向き合ってただただボーッと座っている、ということが何度もありました。

これは初演ではなかったことであり、再演だからこそ感じたこと、気づいたことのひとつでした。

もちろん、単純に私自身の未熟さ故での現象、とは思います。

が、どんな稚拙な作品であっても、作品はやはり息をしている生き物であるようにも思うのです。

今回は、その生き物を愛し・育てていくことの大変さ、難しさ、そして若干の楽しさを強く感じた公演だったように思います。

いまさらのような話になってしまいましたが、自分なりにいろいろ考え、感じたことを今後の作品創りに生かせればいいなぁ、と思っています。

そして韓国公演もおかげさまで無事終了しました。

韓国での様子も近々アップさせていただきます!

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韓国公演。

11月9日から12月4日まで

韓国・ソウルで開催される

<インターナショナル ダンス ネットワーク イン ソウル & 2016 デュオ フェスティバル インターナショナル>
< INTERNATIONAL DANCE NETWORK in SEOUL(IDANS) & 2016 DUO FESTIVAL INTERNATIONAL >

に出演させていただきます。

各国の二人立ちのダンスを観ていただくダンスフェスティバルで

日本舞踊は私と花柳笹公さんの二人で、11月16日~11月20日までの出演です。

The Korean Dance & Arts Centre Corp (KDAC)  主催

STUDIO SK  :sungkyunkuwan ro 15-10, Jongno-gu, Seoul  にて。 

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タイ・バンコク。

微笑みの国タイ・バンコクに行ってきました。

ホテルから見えるバンコクの中心街。

dsc_0593チャオプラヤ川。肥沃な土をタイに運んだ川。でも時にタイの街に洪水をもたらす川。

人間にとって都合のいいことも都合の悪いことも、同時に内包しながら滔々と流れる川と、

その川と共存しているタイの人々。

スケールの大きさを感じます。

%e5%b7%9dアユタヤ遺跡。圧倒的。何に対してか自分でもわかりませんが、自然に頭(こうべ)を垂れていました。

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%e3%82%a2%e3%83%a6%e3%82%bf%e3%83%a4%e9%81%ba%e8%b7%a1戦の折り、ビルマによってくびを切られた仏像が並びます。%ef%bc%91%e4%bb%8f%e5%83%8f

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そしてその切り取られた仏頭のひとつが、木に取り込まれていました。img_0923移動中、雨季のスコールの洗礼。大渋滞でしたが、それはそれでタイを感じることができました。

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短い滞在でしたが、いろんな意味で心を揺り動かされる旅となりました。

それにしてもタイの英語は私程度の英語力ではなかなかわかりづらい(T_T)!!

もっと勉強しなきゃ・・。

 

 

 

 

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君が何度目覚めても。

君が何度目覚めても

私は君のそばにいるよ。

ある日

私が目覚めた時

君が消えてなくなっている

そんな未来が確実に来ることは

どうしたって受け入れられそうにないけど

でも

君がこの先

何千回何万回目覚めても

君の瞳の中にはきっと私がいる、と約束するよ。

そしていつか

最後の最後に

君の大好きな神様の腕の中で

めまいがしそうなほどの幸福感につつまれながら

静かに目覚めるといい。

それまでの幾夜もの眠りはすべて

そのたった一度の目覚めのためだったと

君は知るだろう。

どこまでも白になる光の世界で

ちっぽけな記憶を返上した君は

神様に抱きしめてもらいながら

憐れみでも私を思い出すことはないんだろう。

それでも

君が明日目覚めた時

そばにいられる私は

なんて幸せなんだろうと思うよ。

 

 

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神様のえこひいき。

神様も長いことやってると

そうそうフェアプレイばかりもできなくて

君の魂の何がお気に召したか知らないけど

君というちっちゃな命の創造行程で

あれやこれやと

こっそり君に

えこひいきしちゃったのかもしれないね。

 

おかげで君は

『ひたすら愛される存在』という

やたらラッキーな位置づけで

フワリフワリと

この世に舞い降りてくることになった。

 

だからそれで

さして信心深くもないくせに

すぐに暗示にかかっちゃう単純明快な私は

君を胸に抱いた瞬間に

君をまるごと愛していくことしか考えられなくなった。

君はきっと君でいる最初の1秒から最後の1秒まで

愛されて愛されて

うんとうんと愛されて

そして

神様のもとに還るんだろうね。

 

君は神様への報告書に

ひらがなだらけの丸文字で

『おかげで いっぱいいっぱい あいされました。 ちょっと うっとーしーくらいでした。』って書くのかな。

 

毎日毎日何かと忙しくて

少しお疲れ気味の神様が

君のその無邪気で拙い報告書を読んで

クスクス笑いながら

次もまた

君にえこひいきしてくれるといいな、なんて思ったりするよ。

 

ーーーーーーーー

3月11日、12年と半年いつも一緒にいてくれた愛猫のハチが亡くなりました。

このブログにも、これでもか、これでもかというくらいハチ関連の記事を掲載させていただきました。

飼い主バカもここに極まれり、ですが、ハチは私にとっては分身のような存在でした。

猫一匹にお恥ずかしいかぎりですが、半年たった今もなかなかハチの死を受け容れられずにいます。

が、少しずつ、ではありますが、ハチを「私の中にいるハチ」として、人様に語れるようにはなってきました。

ハチは一言で言うと、身体が愛だけで出来ているようなヤツ、でした。

大きくて深い愛からちっちゃくて可愛い愛まで、いろんな愛で身体がギュウギュウ詰めになっているので、たまに許容オーバーで自分で抱きれなくなった愛については、もうめんどくさくなって部屋中のあちこちに落っことして歩いている、ハチのまわりにはいつもそんな可愛くてもったいない落とし物がコロコロ転がっている、そんなイメージの猫でした。

「神様のえこひいき」は、昔このブログで書き殴った、飼い主バカ全開モードのヘタクソな散文ですが、今こそ、ハチの行き先がこうであってほしい、と心から思い、再掲載させていただきました。

たかが猫一匹の死になんとまあ仰々しい話で重ねがさねお恥ずかしいかぎりですが、こうして少しずつ自分の中での区切りをつけていきたいと思ってます。

会う人会う人皆様に可愛がっていただき、ハチは幸せだったと思います。

本当にありがとうございました。

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撮影日。

まだ詳しくはお話できないのですが

ある映画の舞踊シーンの振付のお仕事をいただき

今日はその撮影日でした。

酷暑だったり、極寒だったり、時間がタイトだったり、気が遠くなるほど長時間だったり・・と

撮影にはいろんな過酷な状況があることも珍しくありません。

そんな中、それぞれの持ち場で最高のパフォーマンスをやり遂げていくスタッフとキャストの皆様には感動すら覚えます。

ささやかですが振付の立場で少しでもお役に立つことがあれば、と心から思ってしまいます。

公開になったらまたこちらのホームページとブログでお知らせいたします。

ぜひ劇場でご覧ください!

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au CM 《もらえる好き》編 オンエア。

所作指導としてお手伝いさせていただいだ

au CM《もらえる好き》編・乙ちゃんバージョンがオンエア開始しました。

ぜひご覧ください。

メイキング映像もauから公開されました。。

「まるっとお見通し乙ちゃん メイキング」で検索するとヒットします。

私が乙ちゃんにお教えしているところの映像もアップされています。

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創作自由市場。

今年も座・高円寺にて創作舞踊の会【創作自由市場】を開催します。

今回の私の作品は「月を盗んだ鬼」。

2010年に上演した作品で、再演になります。

 

異形のものとして生きる女

異形としてのイビツさと

ひとりの女としてありたいという切望を合わせ持つ女

そのように生きたいわけではないのに

そのように生きるしかないさだめを負った女の悲哀を踊りたいと思っています。

 

10月19日19時より

座・高円寺にて。

ぜひご来場ください!!

チケットは私のホームページhttp://kinsuimi.comお問合せフォームで受付けています。

 

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告知2つ。

自分でもびっくりなくらい更新がご無沙汰m(_ _)mm(_ _)m。

早速告知が2つ。
4月15日19時より
【金曜赤坂座】で
清元「傀儡師」を踊ります。
於・赤坂見附《黛アートサロン》。

NDnet の【金曜赤坂座】は
日本舞踊に馴染みがない方でも楽しめるスタジオ公演です。
ぜひご来場ください!!
NDnet のホームページはこちら↓。

http://ndnet.jimdo.com/?mobile=1

告知2つ目。
ただいまホームページを作成中。
今しばらくお待ちください。

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「ハチの通り道」。

弟子の着物デザイナー・山路寛子さんがハチの帯揚げを作成してくれました!!
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バチが右足から入ってきて・・
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途中でおかかの袋発見!
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当然立ち止まっておやつにしたあと・・
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お散歩を続けるハチ。最後に左足で出て行きました。
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タイトルは「ハチの通り道」だそう。
もちろん帯揚げを締めてしまうと、全貌は見えないのですが
人様から見えないところにお気に入りの宝物を抱えている愉しさ!!
山路さんお勤めの「アトリエ翔」では、こんな世界でひとつだけの愉しい着物や帯・小物を作成してくれますよ~。

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初日。

本日入門のMさん。
まずは「菊づくし」からお稽古です。
がんばれー(^o^)。
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またまた「写真いろいろ・まどめて更新」。

あけましておめでとうございます!!

忙しさにかまけ、またまた更新が途絶えてしまってましたm(_ _)m。
で、年末年始のいろいろをまどめてご報告。

まずは年末、香港に行ってきました。
宿泊したホテルの部屋からは香港島が一望できました。
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あえて朝食をとらずにブランチかわりの飲茶に行き
買い物の途中に港で一枚。
写真だとわかりにくいのですが、ものすごくお天気がよくて、まぶしいー(^_^;)。
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さて、なぜか今回はどの忘年会の写真も一枚も撮ってなくて・・。
まぁそれだけ楽しかったということでしょう(^-^)。

年が明けて・・
今年は歌舞伎座の歌舞伎鑑賞から!
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その足で渋谷の金王さんに初詣。おみくじ「吉」でした。
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ハチは今年も「超ド級甘えんぼ」路線をつらぬくことに決めたそうです。
ソファに伸ばした私の膝の下に無理やり身体を突っ込んできて「僕を見て~」。
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年末年末のバタバタでちょっとダレ気味の一瞬。
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稽古始めの日、弟子の翠清香さんが差し入れてくれたイチゴ。甘~~~い!
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繰り返しになりますが、年末年末ほとんど写真を撮ってなかったので
あまりたくさん&詳しくはご報告できないのですが
そんなこんなで(?)今年も頑張っていきます!!
どうぞよろしくお願いいたします(^O^)!!

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「金曜赤坂座」終了。

「金曜赤坂座」での【伊勢参宮】、無事終了しました。
ご来場くださった皆様、ありがとうございました(^○^)!!
終演後、残ってくださった方達と。
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【金曜赤坂座】冬の会。

12月4日、19時より
【金曜赤坂座】で
長唄【伊勢参宮】を踊ります。
於・黛アートサロン。
【伊勢参宮】は
名前の通り伊勢詣りに詣でる人々や風物を描いた、曲も振りも大変楽しい作品で
同時に難曲とも言われています。
NDnet の【金曜赤坂座】は
日本舞踊に馴染みがない方でも楽しめるサロン公演。
ぜひご来場ください!!
NDnet のホームページはこちら↓。

http://ndnet.jimdo.com/?mobile=1

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