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ボール。

放課後の校庭で
しまい忘れられ
ポツンと残されたボールのように
宙ぶらりんになっている思いがある。
子供達がいなくなって
校舎の窓から明かりが消えて
月の光がさしこむまでの
紅い紅い時間
長い楕円の影を落とす埃にまみれたボールのように
自分ではどうしようもないような
立ちすくむばかりの思いがある。

冷たい雨の明日ではありませんように
太陽の日ざしが降り注ぎ
子供達の笑い声が響く明日でありますように、と祈りながら
しぼみかけたボールに
冷えきった空気を一生懸命吹き込んでいる。

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蕾。

49efabcf.jpgカクテルという名前の薔薇の蕾。
四季咲きなので
今時分でもちょこちょこ咲いてくれて
終わったかな、と思うと
またちっちゃな蕾が顔を出します。
なんだかケナゲで可愛いですね。

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忙中閑あり。

稽古や各種委員会・会議でバタバタとした日が続いていますが
今日は久々に1日中休みでした。
で、近所の公園をプラプラしていたら
ひょんなことから
バーニーズ・マウンテン4頭にコリー2頭という
威風堂々たる超大型犬達と遊ばせてもらえることになりました。
甘えてよりかかってこられようものなら
私などなぎ倒されて圧死しそうなくらい大きい犬達の集団なので
さすがにいつもよりはおとなしめのふれ合いにしておきましたが
とにかく可愛い、可愛い!!
それにしても
あっちにもこっちにも私よりもデカイ犬がワサワサ。
美女に囲まれてやにさがっているエロオヤジの気持ちがちょっとわかる気がしました・・。

意外に(?)お手軽な私の幸せ(^O^)(^O^)(^O^)。

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キンモクセイ。

明治通りを歩いていたら
どこからともなく甘いいい香りが漂ってきた。

何の匂いだろう・・と思っていたら
何年か前にはきっとバリバリのヤマンバメイクをしていたふうの
失礼だがあまり上品とは言えない話し方を大声でしながら
前を歩いていた女子高生達が
『あ、キンモクセイの匂いじゃん!いいにおーい!』とうれしそうに叫ぶと
あたりを見回し
キンモクセイとおぼしき木を見つけ
なにやら笑いさざめきながら駆け寄っていった。

私は自分の植物オンチっぷりが恥ずかしくなり
また同時に
傍若無人な彼女達の歩き方を少し不愉快に思うあまり
いつのまにかそんな彼女達に偏見を持っていたことに気づいた。
公道を歩く彼女達の振る舞いは決して誉められたものではなかったが
少なくともそれに眉をひそめる超植物オンチの私などより
彼女達はよほど秋の気配に敏感だったように思う。

キンモクセイの木の下で
甘い香りを楽しそうに味わっているガングロの女子高生達は
とても可愛く、魅力的だった。

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ネギちゃん。

019b1789.jpg錦吾先生のお宅で面倒をみている野良猫(?)ちゃん。
体を丸めると
背中からお腹にかけての模様が玉ねぎみたいに見えるので
私は【ネギちゃん】と呼んでいます。
飼い猫も真っ青の人なつっこさ。
呼ぶと駆けよってきて
全身をぶつけるようにして甘えてきます。
可愛いっっ!!

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通訳。

今はすっかり錆び付いてしまってお粗末な限りだが
学生の頃は語学が看板の大学だったこともあって
日常会話程度の英語には困らなかった。
ツールとしての英語もさることながら
私は英語(米語)の音そのものも好きで
横着な性格のわりには耳だけは素直で
発音や抑揚に敏感だったおかげで
回りの帰国子女レベルの友人逹に比べればあきらかに劣っている会話力を
発音の美しさ(?)やネイティブっぽい抑揚でカバーしていたように思う。

そもそも『なんとなく英語が好き』という感覚は子供の頃からあって
アニメなどほとんど見ない私が
【セサミストリート】だけは意味もわからないままに飽きずに見ていた。
そのため当時回りの大人逹に『大きくなったら通訳になるの?』とよく言われていて
おかげで『通訳』という職業は
そのなんたるかもわからないまま
私の心の隅にいつもなんとなく存在するようになった。
が、長じて物心がついた私が思ったのは
『通訳ってHe says、She saysばかりで、I want to sayがないみたいで、つまんないんじゃないかなぁ・・』という
無知ゆえのお恥ずかしいものだった。
その後通訳という仕事の偉大さ、楽しさ、責任の重さ、などを知ることになるのだが
それは置いといて
もっと身近なところでそのすばらしさに唸ってしまうのが
洋画や海外テレビドラマの字幕だ(こちらは通訳ではなく翻訳になるのだろうが)。
海外ものには吹き替えと字幕があるが
私は断然字幕派。
で、その字幕で興味深い訳が出てくると
はたしてオリジナルはなんと言っているのか気になってしまう。
今の私程度では劇場で字幕を見ながら同時にオリジナルもス~っと耳に入ってくる、なんていうのは難易度が高すぎてありえないのだが
DVDならリピートができるし
どうしても聞き取れなければ
字幕を英語にして文字で見ることができる。
『こんにちは、恵比寿さん』、『それは断末魔の声だった』など、これって英語ではなんて言うのかなぁ~と思うと確認せずにはいられない。
韻をふむジョークや気のきいた皮肉などもその類いで
たいてい『なるほどねぇぇぇぇ、すごいなぁぁぁぁ』と感動してしまう。

記憶違いでなければ確か字幕は1分間に入れられる単語の数が決まっているという。
限られた条件の中で
より的確に
より美しく
よりセンスよく
しかもその人ならではのオリジナリティーをもって
より説得力のある表現に仕上げていく。
なんてカッコイイんだろう!と思ったところでハタと気がつく。
この在り方って踊りもまったく同じなのでは?

あぁやっぱり『カッコイイ』と思ってもらえるものって
私のような凡人には遠い道のりなんだなぁ、としみじみ思う。

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そんなちっちゃなヤツが。

8efac255.jpgハチのお誕生日に書いたヤツのチビッコぶり。
それが今やこんなの。
ポケットティッシュと比べてみました。
6才で6キロ。
でかくなったものです・・。

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お稽古始めました。

81003a1d.jpg錦吾先生のお孫さんのHちゃんは4才になりました。
そしてなんとっ!
日本舞踊のお稽古を始めました。
青い浴衣に赤い帯で準備万端。

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忘却。

坂本冬美さんの【夜桜お七】という歌に
いつまで待っても来ぬ人と死んだ人とは同じこと、という歌詞がある。

先日私は
私にとってかつて縁あった人のお誕生日をすっかり忘れていて
今日になって
あ、そう言えば、と思い出した。

その人にとって意味ある日や大切な事柄が
私にとってはそうではなくなっていく。

誰かの心の中で
誰かの存在が消えてなくなる。

そしてもし
その誰かが永遠に忘れ去られ
思い出される時が来ないとしたら
その消された誰かは
どこへ行くのだろう。

誰かが確かに存在したことを
自分の記憶から永遠に葬り去ってしまった心の風景は
ふと思い出す瞬間がないかぎり
それはそれで安らかなものなのだろうか。

誰かが本当に死んでしまうことと
リンクしそうで絶対に交わることのない
パラレルな空間に閉じ込められたような
そんな感覚が心に巣食っている。

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笑顔。

bd0d927a.jpg弟子のKさんのお友達のネコ。

ハチも真っ青の可愛い写真なので掲載させていただきます。

腰が抜けそうにキュート・・・。

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ショートケーキ1 コ。

君と初めて会った日のことを
私はよく覚えているよ。
よく晴れた秋の日
地下鉄の駅を上がったところ
君は大きめのショートケーキ1コがやっと収まるくらいの
ちっちゃな箱に入ってやってきた。
そこから私の家までは
歩いて2分もないのだけど
そのたった2分が我慢できなくて
私は箱を受けとるやいなや
ふたを開けてしまった。
中には
まだ毛もボソボソで
華奢な体に不釣り合いなほど大きな目をした
箱よりもさらにちっちゃなちっちゃな君がいた。
君は生まれてすぐに捨てられちゃった猫、
と聞いていたけど
君の瞳は明るくて好奇心でいっぱいで
箱の淵に白い両手をちょこんとかけて
まっすぐに私を見上げてきたね。
本当は
動物の最期をみとるなんてもう二度といやだったから
君を迎えることも
私はまだ少し迷っていたんだよ。
だけど
私を見つめる君の無垢な瞳に出会った瞬間
そんな迷いはどこかに消えてなくなってしまった。
私は君を家に連れて帰り
迷っていたわりにはしっかり考えていた名前、《はっとりくん》と呼んでみた。
君はキョトンとした顔をしたあと
私の膝に興味深そうに寄ってきて
そのまま
膝によじ登って
白いお腹をだして
きっちり2時間
爆睡してしまった。
君のお腹が気持ちよさそうにプクプクと動くのを見守りながら
その日以来
私の中の単位は
1、から2、になった。

ハチ、ずっとずっと健やかに。
お誕生日
おめでとう。

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お願い。

しっかりバッグに入れていたにもかかわらず

昨夜の大雨で携帯の液晶画面がダメになってしまい

メールは受信するものの

内容を確認できませんでした。

電話を新しくし

バックアップしていた電話帳などは復旧できたのですが

夕べの20時以降今日の15時頃までに届いたメールについては読めないままです。
その時間にメールをくださった方

お手数ですが再送してくださいm(__)mm(__)mm(__)m。

よろしくお願いします。

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段取り。

164d9810.jpgハチがウロウロしていると

段取りが狂う。

今日も

まずこっちの浴衣をたたんで

あっちのバッグに詰めて

向こうの部屋にあるあの着物を生き洗いに出して・・と

いろいろ考えながら浴衣を広げたら

早速ハチが 《この浴衣は僕のもの!》とばかり

ドカッと上に陣取ってきた。

どかせば済む話なのだが

その当たり前っぷりがあんまりおかしくて可愛いので

若柳公子さんからいただいた(強奪した?)リサ&ガスパールの縫いぐるみなどを隣にはべらせて

記念写真を撮ってみたりする。

すると

もうちょっと顔が上向きのほうが可愛いかな、とか

縫いぐるみは隣じゃなくてお腹のところに置いたほうがいいかな、とか

なんだかんだ言いながら何枚も撮っていると

30分くらいは軽く過ぎてしまう。

気が付くと

こっちの浴衣だの

あっちのバッグだの

向こうの部屋だのは

どっかに放置されている・・。

ほら、また段取りめちゃくちゃ。

ま、可愛い写真撮れたからいっか。

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亀戸のアホ。

952919a2.jpg今日は日本舞踊協会東京支部の機関誌・大江戸かはら版の編集委員会が亀戸でありました。
帰り道、なぜか亀戸駅に薔薇が一輪落ちていて
何を思ったか
それを見つけた某藤間舞佳さんがいきなり薔薇を拾いあげ
カルメンポーズを披露してくれました。
お友達じゃないフリをしてすぐさまその場から逃げ出すか
《亀戸のアホ》というタイトルで写真を撮るか迷いましたが
結局後者のほうが面白そうなのでそちらを選びました(^.^)。
作品名《亀戸のアホ》。
いかがでしょうか?

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サービスプロバイダー。

東急バスでは
運転手さんのことを《サービスプロバイダー》と呼ぶらしい。
車内放送でもそう紹介されるし
ネームプレートにもそのように書いてある。
《Service=サービス》を《Provide=供給する》人、ということなのだろうが
たまに
乗客に向かって話しかけているのか
ただ独り言を言っているのかわからないようなアナウンスをする運転手さんがいる。
覚えたマニュアルをひたすらモゴモゴと小声でつぶやき
何を言っているのかさっぱりわからない。
どうせ誰も聞いてやしない、と思って惰性でやっているのか
少なくとも
何かを伝えようとする意思、みたいなものは感じられない。
それにしては妙にカッコつけた言い方をしていて
意地悪く見れば
ひとり悦にいっているようにも聞こえる。

そんなバスに乗り合わせるたびに
踊りもこうならないように気を付けなきゃな・・と思う。
ひとりよがりの踊りを見せられるほど
気分の悪いものはないのだから、と
車窓を流れていく初秋の街並みを見ながら
考えたりする。

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気づき。

ビデオに自分の踊りを撮って見たりみると
たいていガッカリする。
『なんじゃ、こりゃ』と思う。
《やっているつもり》、《できているつもり》のオン・パレードで
マイナスの意味で《目からウロコ》{←こんな使い方はおかしいが、あえて}だな、と思う。

そんな時私は
なんとなく自分がナマクラになったように感じる。
埃がうっすらと積もった荷物ような
濁って少し黄色くなった瞳のような
スカッとしないヨドミのようなものを感じてしまう。

透明でいなければ
何も気づかないで過ぎてしまう。
《気づき》の連続がまた
透明な心を作る。

今日私はどれだけのことに気づいただろう。
居心地はいいが
時が止まったように動かない
退屈で安全な場所に
何度逃げ込んだだろう。

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キリストハチ。

94863548.jpg目をうすぼんやりと細めて
ハチの白い模様のところを見てみてください。
なんとなく十字架に見えませんか?

ついに神聖化してきたハチ(←いまだに健在、飼い主バカ)。
すばらしいっ!!

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明日。

明日になりました創作の舞台。
赤坂区民ホールで
夜7時開演です。
あくまで古典ベースですが
古典とはまた趣きの違う空気をお楽しみいただけたら、と思います。
今回の私の作品【風の木】は
かなりハードでタイトな振りをつけている(←なんせ初演は7年前、青山円形劇場での再演が5年前ですから、最初に創った時は若かった・・(^-^;。その作品の練り直しですから、やっぱりハード。)のと
古典ベースと言いながらも
古典ではあまりやらない動きも入っているので
踊る前のウオーム・アップと
踊ったあとのクール・ダウンにいつも以上に気を使い
密かに《ゴッドハンド》と呼ばせていただいているスポーツマッサージの山本先生にも
ずいぶんお世話になりました。
つたない踊りの分、体力で勝負、といったところですかね~(((^_^;)。

【風の木】は
不変のテーマを元に
クオリティアップ(?)を願いつつ何度でも練り直し
その時その時で
フレキシブルに形態を変えることもありながら
折々に再演を重ねていきたいと思っている
私にとって大切な作品のひとつです。
今の私の【風の木】、皆様、どうぞ応援にいらしてくださいね!!
あ、アンケートにもご協力くださいね~。

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捜してみて(^.^) !!

テレビCM、ポスター、チラシなどなど
9月5日の公開にむけて
映画《Ballad~名もなき恋のうた》の宣伝があちこちで流れていますが
先日
以外なところに広告発見!!
山手線に乗ったら
缶コーヒーの吊革広告を捜してみてください。
缶コーヒーの広告なのに
なぜかしっかり《Ballad》の宣伝が。
いったいどんなことになっているのか
それは見てのお楽しみ。
電車に揺られている間にチェックしてみてくださいね!!

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餅ハチ。

252df7bf.jpgなんだかちょっと・・二重アゴに見えますが・・(((^_^;)。

最近
王子様から殿様ふうになってきたハチです。

実物は以前と変わらず

手足が長く

筋肉モリモリのかっこいいヤツなんですが・・。

相変わらず警戒心ゼロの

これでもか、これでもかというくらいの甘えんぼなので

私と二人の時は

その筋肉もゆるみきっているのでしょうか、

丸出しの白いお腹が

煮すぎたお餅のようにでろんでろんですね・・(^-^;。

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好きだよ。

《好きだよ》という言葉は

なんて強いんだろう。

君に《好きだよ》とささやくたび

臆病な私の心が

勇気でいっぱいになる。

棘でヒリヒリしていた私の心が

まあるくなる。

《好きだよ》という言葉をささやかずにいられない

《好きだよ》という言葉を言わせる可愛い君が

大好きだよ。

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嬉しい偶然。

国立大劇場から小劇場を回り

夕方から
歌舞伎座の船弁慶を見に行ってきました。

チケットが完売なので
一幕見です。

久々に並びました。

歌舞伎がはねて

ふと

《(友人の)Sさんしばらく会ってないなぁ、どうしてるかなぁ・・》と思いメールをしてみたら

ものすごく偶然なことに

Sさんも歌舞伎を見に来ていて

今劇場を出たところ、とのお返事。

驚くやら嬉しいやら。

銀座でお茶をして帰途につきました。

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