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葛の葉。

歌舞伎の《葛の葉》を観てきた。
私はこの演目に弱い。
狐・葛の葉の子別れのシーンは何度観てもうるうるしてしまう。
人間よりも深い愛情で心がはりさけそうになりながら
最愛の我が子を胸に抱き
人間らしくあろうとすればするほど
声に、筆に、畜生の片鱗が見えてしまう。
本来はすぐれた能力であるはずの霊力にさえ
究極の切なさがにじんでいるように私には見える。

恋しくば
たずね来てみよ
和泉なる
信田の森の
うらみ葛の葉

芝雀さんの葛の葉、やっぱりうるうるになっちゃいました。

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記念日。

一日過ぎてしまったが
昨日はお雛様。
女の子の健やかな成長を願う女の子のための日だ。
ところで
年をとるにつれて感じるようになったのだが
何かの記念日というのは
お祝いをしてもらう人の日、であるとともに
お祝いをさせてもらう人のための日、という気がする。
自分にとって大切な人の大切な日を
一緒にお祝いできることの幸せ。
お祝いしてもらうことの晴れがましさに
嬉しそうにほころんでいる大切な人の顔を見ることのできる幸せ。
そんな幸せはなにものにも変えがたい。
以前も書いたが
私は比較的早い時期に母を亡くした。
お互いを理解しあえないまま
永遠の別れをすることになってしまった母だったが
そんな母でも(いやそんな母だからこそ?)
彼女にまつわる何かの記念日に
一緒にお祝いできないまでも
小さなプレゼントを送った時などに
ちょっと照れたような声でお礼の電話がかかってきて
受話器の向こうの母のはずんだ声を聞くのは
母との距離が縮まるようでもあり
また母にとっての自分という存在が生き返るようでもあり
やはり嬉しかった。
《母の日》が《自分に関係ない日》になってからずいぶん経つ。
大切な人の節目節目に
《お祝いしてあげたい》
またはもっと消極的に
《お祝いしてあげなきゃうるさいからな~》でもいいのだが
そのように思える存在が多ければ多いほど
幸せだと思う。

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カンナの会。

062b82d5.jpg昨年の浴衣会の折りに
《翠の会浴衣会》の字を書いていただいた
書道家の平山寛川先生の書作展に行ってきました。
先生の書は
美しい絵画のようであり
また
生き生きとしたリズムが伝わってくる音楽のようでもあり
字がこれ程饒舌で
表情豊かなものとは知りませんでした(お恥ずかしい)。

先生の選ばれた詩の数々もとても素敵なもので
今の私の心の内にあまりにピッタリだったこともあって
本当に感動してしまいました!!
今回は《漢字とかなをおりまぜた、わかりやすく読みやすい書》ということで
芸術的でありながらも
親しみやすい作品が並んでいました。
《カンナ(漢な)の会》は銀座幸伸ギャラリーで3月4日まで。

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はまってます。

5a5a0a52.jpg以前創作の稽古の帰り道
若柳公子さんに連れてきていただいた
ハワイ生まれのハンバーガー屋さん、《クア・アイナ》。
最近やたらはまってます。
私にはちょっと量が多いので
うんとお腹がすいている時じゃないと来られませんが。
量、と言えば
昨日お豆腐料理を食べに行ったのですが
かなりボリュームのあるコースを食べても胃がもたれないのは
やっぱり素材がやさしいから、かしら??
ところでそのお豆腐料理屋さんで
《ものごとを習得する時は楽しみながら、が一番望ましい》
という話になりました。
《その意味で、学校の授業における音楽を、音を学ぶ、の音学ではなく、音を楽しむ、の音楽の字を充てたことは非常に正しい》
とは友人の言葉。
なるほどね。

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エンドレス・大好き。

瞳をのぞきこんで
大好きだよ

言うと

ふぅ~ん
とでもいうような
わかってるよ、そんなこと
とでもいうような

ちょっと困ったような

ちょっとすねたような

心のありったけを詰め込んだ
おしゃべりな瞳が
見つめかえしてくる。

その瞳がよけいに可愛くて

また
大好きだよ

言ってしまう。

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混んでます~。

お稽古の帰り道。
夜の11時だというのに明治通りは混んでます
牛歩のようなノロノロ運転が30分以上も続いています・・。

春の夜に
牛に揺られる
帰り道

我ながらあきれる程の駄句(句か)をひねりたくなるくらい
退屈している車中・・

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協会公演。

金曜日から開催されていた舞踊協会公演も今日で最終日。
どれも見ごたえのある演目ばかりで
毎日が勉強でした!

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犬と猫・写真展。

9c3487c6.jpg丸ビルで開催されている新美敬子さんの写真展
《世界の犬と猫・愛(LOVE)ストーリー》に行ってきました。

仲むつまじい犬と猫の写真がいっぱい

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それでも。

それでも

それでも

自分を信じるって
難しいなぁ。

自分の踊りを信じることと
自分の踊りを見失うことと
境界線を引くのも
境界線を引けるのも
自分しかないから

やっぱり
未熟者には
難しいなぁ・・。

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テレビ。

63753151.jpgはずかしながら
我が家のテレビはいまだにブラウン管を使用した奥行きの深いタイプだ。
この2、3ヶ月
そのテレビのご機嫌が極めて悪く
これを機に液晶に、とも考えたが
まだ買ってから3年ほどしかたってないことと
(我が家のつましい台所事情もあって?)保証期間内ではないにせよ使用年月が短いことを考慮して
文字通りリーズナブルプライスで修理してくれる、ということなので
お願いすることにした。

はじめて見た!テレビのお腹の中。
ナントカっていう部品を手際よく取り替えて
30分程で修理終了。
見事鮮やかな画面が復活した。
私は《かたづけ魔》が高じて《捨て魔》の異名を持つ程(?)
バッサバッサと男らしい(?)整理の仕方をするタイプなのだが
調子の悪かったテレビが快調に映り出すと
物だって
病が癒えて元気になる姿はいいものなんだな~と
少し見切り発車気味におかたづけをしてきたことを反省。
テレビは普通に見る以外に
大好きな映画やドラマのDVD鑑賞でもお世話になってるし
何より仕事関係のビデオやDVDを見るのに酷使している。
ねぎらってやってやらねばね

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そんな手段しか。

自分の思いどおりにならない不満や閉塞感を
やみくもに相手にぶつけ
相手が自分以上に不愉快になるまで
ひとりよがりの毒を吐きちらす
そうすることでしか
自分の心の平穏を保てない人種というのは

哀れだ。

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そばとワッフル。

お稽古の合間
お弟子さん達と《一人〇〇》はどこまで行けるか、という話で盛り上がった。
するとAさんやSさんは
その可愛い風貌からはおよそ想像できないのだが
《一人立ち食いそば屋》《一人牛丼屋》はもとより、《一人焼き肉屋》
さらにAさんに至っては
《一人カラオケ》まで経験済み、ということだった。
もちろん彼女達は友達もいない偏屈な人、というわけでは決してなく
むしろその逆で
美しくて聡明なうえに
十分な社交性も持ち合わせているとても魅力的なタイプだ。
ただ行きたい、と思ったら即行く、という主義なようで
かく言う私も
どちらかといえば群れて行動するのが好きなタイプではなく
映画やコンサートなども
ものによってはあえて一人で行くことにこだわることがあるくらいなので
よく理解はできるのだが
さすがに《一人焼き肉屋》《一人カラオケ》はやったことがなく
最近の若い女性ってすごいなぁ・・と妙に感心してしまった。

ところで今日は朝からバタバタで
昼食をとりそびれてしまった。
夕方のラッシュアワーで混み始めた渋谷駅で
私鉄に乗り換えるまで15分程あったので
目の前にあった駅構内の立ち食いそば屋と普通のおそば屋さんが合体したような店に入ってみた。
テーブル席のほうに女性客が多いこともあってあまり抵抗もなく
なにより空腹で
待たずに食べられる、というのがありがたかった。
さて肝心のそばの味だが
半分立ち食いのわりには(?)まずくはなかったように思う・・。
なぜこんな曖昧な言い方になるかというと
そのおそば屋さんの向かいがベルギーワッフル屋さんで
ワッフルの焼ける甘い匂いがおそば屋さんの中にも立ち込めていたからだ。
ワッフルの匂いにつつまれながら日本そばを食べる、というのは何かフニオチナイ感覚で
おそばの匂いもワッフルの匂いもどちらも大好きではあるが
なんだか何を食べたのかわからないまま店を出てきてしまった。
当たり前のことではあるが
おいしい、またはまずい、という感覚は
味覚のみならず
視覚や嗅覚が備わって初めてクリアになるものだな、と改めて思った。
私鉄に乗り込む頃
なぜかちょっとだけ損をしたような気分になった。

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大雪。

東京にはめずらしい大雪。
私もめずらしく一日ばっちりお休みで
ふと
子供の頃の台風の日を思い出した。
私がまだ小学生くらいの頃は
大型の台風が来ると雨戸を閉め
食糧を買い込んで
停電になるとロウソクで灯りをとったりして
家にこもることがあった。
不謹慎かもしれないが
子供にとってはそれがまるでキャンプのようで楽しくて
また台風来ないかな~などと願ったものだった。

ところで我が家のリビングは床暖房で
ハチはネコには定番のコタツなるものにお目にかかったことがなく
ネコはコタツで丸くなる~というのは
我が家では見られない光景だ。
ポカポかの床暖で丸くなって爆睡している《家庭内ストーカー》ハチは
私がリビングを出て家の中をあちこち移動するたびに
ムクッと飛び起きて追い掛けてきては
そこでまた同じような姿勢で寝直す。
どうせ寝るのだから
特に今日みたいに寒い日は
あったかいリビングで寝続けていればいいのに、と思うのだが
ハチにとってのコタツは
私なのかな~、などと
ちょっと自惚れてほのぼのしている雪の休日。

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リューバ展。

f9a2b4d4.jpg日本舞踊協会東京支部機関誌《大江戸かわら版》の
城南ブロックの編集委員をさせていただいているのですが
今年は『地球温暖化と日本舞踊』というテーマで記事を書かせていただきました。
それで、というわけでもないのですが
丸ビルで開催されている《リューバ展》に興味をそそられ行ってきました。
リューバというのは
温暖化の影響で溶けだした北極圏の永久凍土から発見されたベビーマンモスの名前。
ロシア語で愛、とか恋、の意味だそうで
つまり日本語で言えば《愛ちゃん》になるとのこと。。

3万7千年前のマンモスの赤ちゃんが
ほとんど無傷のまま発見された、というのは奇跡としかいいようがありませんが(実際間近で見ても、まるで昨日まで生存していた赤ちゃん象の亡骸のようでした)
3万7千年もの間沈黙を守っていた永久凍土が悲鳴をあげて崩れ始めている現実は
単純に奇跡として喜んでばかりもいられないのかもしれません。
リューバというのはベビーマンモスの名前、というだけでなく
満身創痍の地球からのメッセージが込められた言葉のような気がしました・・なんて
これじゃまるで優等生気取りの小学生の作文みたいですが

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新春舞踊大会。

0ade0e87.jpg1月9日の新春舞踊大会で踊らせていただいた《北州》で
大会賞、並びに日本芸能実演家団体協議会奨励賞をいただきました。

たくさんの方達に支えられて受賞することができた大会賞です。
感謝の気持ちでいっぱいです。

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マメ君とみかんちゃん。

43c28cc5.jpg前々回のブログでみかんの話題が出たが
ハチがうちにやってくる何年か前
我が家には《みかん》という名前のハムスターがいた。
さらにみかんちゃんの前には
《まめたろう》というハムスター。
マメ君もみかんちゃんも天寿をまっとうして亡くなったが
どちらも私がそばにいない間に旅立っていった。
ハムスターは犬や猫と違って
人に慣れることはあってもなつくことはない、という。

掌にちょこんと座って
視力が弱くほとんど見えてない、と言われるウルウルクリクリの真っ黒な瞳で
小首をかしげてじっと見つめてくるマメ君、みかんちゃんは
きゅぅぅぅ~っと抱き締めたくなるほど可愛かった(ハチとちがって本当にきゅ~っと抱き締めたらちっちゃすぎて握りつぶしちゃいそうなので程々にしていたが)。
だから
たった2、3年程しか一緒に過ごせなかった二匹だが
亡くなった時には悲しくて寂しくて
しばらく身の置きどころがなかった。

ところで
ハチがこのまま天寿をまっとうするまで元気でいてくれるようなら
だいたい私とは20年程一緒にいることになる。
ペットを飼っている方ならご理解いただけると思うが
そんなハチを見送る日のことを考えると
今からゾッとしてしまう。

ペットを飼った以上
そのペットの最期をきちんとみとってやるのも飼い主の責任だ、というのも
十分わかっている。
いつか必ず来る別れだが
飼い主の勝手な思い込みと自己満足で言わせてもらえるなら
せめてその別れ方を最高のものにしたい、と思う。
ハチが旅立つ最後のその瞬間まで
《愛情過多でうっとーしー飼い主だったけど、俺、そこそこ幸せだったな~》と
のほほんと思えるような一生にしてあげたいし
そうやって逝ってくれるなら
辛い別れも飼い主みょうりにつきる別れになる、と
ただただ
たぶん耐えがたいであろう寂しさや喪失感と折り合いをつけたいがために
勝手に思っている。

ところでマメ君やみかんちゃんはちっちゃすぎて
逆に言えば彼らにとっては守るべき対象物が大きすぎて
あちらに旅立ったのち私の守り神(?)になるのは何かと大変なのではないかと思う。
乙女チックなことを言う年でも柄でもないし
私の考える宗教感とは別個のものとしてあえて言うのだが
そんなちっちゃすぎる二匹だから
守ってくれる程の力はないまでも
ちっちゃな背中にちっちゃな羽根をつけて
(ちっちゃな脳みそだから)《なんかこの人知ってる気がする~》くらいの認識で私をとらえ
ボケボケの私のことを心配そうに見つめながら
肩のあたりをプクプクと飛んでてくれたりすると
うれしいなぁ・・などと思ったりする。

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これは何でしょう?

8405de2f.jpg答え・・和菓子にも見えますが、実はみかんです。
お弟子さんのKさんがお稽古場に持ってきてくれました。
《ひなの里》と書かれた袋に一つ一つ丁寧に包まれたみかんは
まるで過保護なくらい可愛がられて育った深窓の令嬢のよう。
皮をむいてる最中から絶対に甘くておいしい、というのが容易に想像できました。
そして実際に食べてみると
そんな想像を裏切らないどころか
ぶっちぎりでしのぐくらいおいしかったです~。
ごちそうさまでした!!

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切札。

そんなことが切札だと思っていたのか
そんなことを切札として後生大事にかかえていたのか
その程度のことが切札になると思われていたことに
それほど単純な人間と思われていたことに
愕然とする。

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セピア・ツーショット。

92dc1a44.jpg新年に入ってやたらハチの話題ばかりで恐縮なんですが
携帯のカメラをセピアモードにしていたわけでもないのに
ハチとの不思議な写真が撮れちゃったので
載せてみました。

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城南ブロック新年会。

dcc06826.jpg今年は福引、なぁんにも当たりませんでした~。

でもアメ細工や紙切りのアトラクションもあり
楽しい時間を過ごさせていただきました!!

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早春。

859d4102.jpgお弟子さんのSさんにいただいたヒヤシンスが花開きはじめました。
南向きの部屋の窓辺に置いているのですが
その部屋のドアを開けると
フワッと甘い香りが広がってきます。
ここ2、3日
記録的な寒さが続いてますが
我が家には少しあわてんぼの春が訪れています。

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舟。

ゆらゆらと
波の間を
たよりなげに
漂う。

もしかして
このまま
岸に着くことはないのかしら、と
心の置きどころを
手さぐりする。

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ハチのライバル。

011d09a8.jpg先日若柳公子さんが遊びにきた時のハチとのツーショット。
めずらしく見つめあう(にらみあう?)一人と一匹。
以前も書いたのですが
もしかして本当は犬なのではないか、と疑ってしまうくらい人なつっこいハチが
なぜかいつも公子さんにだけはケンカゴシ。
なぜだろう、と思っていたのですが
ついにその原因が判明。
どうやらハチは公子さんのことを
自分の縄張りを荒らすオスネコと思い込んでいるらしいのです。
その証拠に
家に入ってきた公子さんに訳もなくさんざんネコパンチをお見舞いしたのち
なんと自分のトイレではなく
廊下の壁にオシッコをしちゃいました。
これはオスネコがライバルのネコに自分のテリトリーを知らしめるためにする《マーキング》という行為なのでは!?
ハチは赤ちゃんの頃から我が家で一匹飼いをされているので
家中が自分の縄張りだということにみじんの疑いも持たず
いつもご満悦顔で
好きな時に好きな場所を好きなだけ探検しているのですが
そこに公子さんが現れると
なぜかそのご満悦気分にザワザワとそこはかとない陰がさし
さらにムクムクとオスネコとしての闘争心が沸いてくるみたいです。
これはどう見ても
公子さんを人間ではなく
自分と同じオスネコと思い込んでいるとしか考えられません。
そういうことか、と納得すると
この一人と一匹の縄張り争い(?)が
ますます楽しみになってきたりします~。

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襲撃5秒前。

0cd22929.jpgチビハチと比べると
ハチが怪獣に見える。
もちろん
ハチお得意のネコパンチで襲撃される前に
安全な場所にチビハチを移動。
あぶない、あぶない・・。

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